新橋駅前の知られざる、パラダイスな建築とは? | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
1/11
〈新橋駅前ビル〉 1966年開館。設計:佐藤武夫設計事務所。東京都港区2-20-15(1号館)TEL 03 3573 2131。
新橋駅前ビルとニュー新橋ビル。この街を訪れる誰もが目にする建物だが、その中に広がる世界はあまり知られていない。

「建築も漂う雰囲気も、自由で大らかなんです。何に使うか分からないデッドスペースがあったり、迷路のような構造だったり、効率を求める現代にはない余裕がある。そこには様々な業種の店が、一見、無秩序に軒を連ねています」

『新橋パラダイス 駅前名物ビル残日録』の著者、村岡俊也はそう語る。その自由な雰囲気は、ビルの成り立ちに由来しているという。
2/11
〈ニュー新橋ビル〉 1971年開館。設計:松田平田坂本設計事務所。外壁の意匠はフィボナッチ数列に基づくとの噂も。東京都港区新橋2-16-1 TEL 03 3504 1271。
3/11
内観。
「新橋駅前には戦後すぐに闇市ができ、それを取り込む形でマーケットが作られたんです。再開発でビルを建設する際、マーケットにあった各店舗などに区画を分譲して移ってもらった。地権者が店単位だから自主性があり、多様性が担保されているんです」

村岡が愛する名店たちも、そうした雰囲気の中で歴史を刻む。
4/11
〈ベジタリアン 新橋本店〉長きにわたり、新橋の人々の健康を支えるスタンドジュースバー。ニュー新橋ビル1F TEL 03 3591 8676。8時〜19時。日曜・祝日休。土曜は不定休。
5/11
旬の野菜と果物のジュースが、カラフルに並ぶ。
6/11
ジュースは200円〜(税込)。
「〈ベジタリアン〉はチェーン展開せずに、あの場所でずっと営業している。〈ビーフン東〉では政治家だって、平等に並んでもらう。その真っ当な判断も、各自がオーナーだからできるのかもしれない。」
7/11
〈ビーフン東〉サラリーマンから政治家にまで愛される、ビーフンの名店。新橋駅前ビル2F TEL 03 3571 6078。11時30分〜13時45分LO、17時〜20時30分LO、土曜:11時30分〜13時15分LO。日曜・祝日休。
8/11
五目ビーフン850円。
9/11
バーツァン700円。
「〈喫茶フジ〉では夏になると客がみんなで高校野球を観ていたり。その緩やかな一体感もこのビルを象徴しているよう。

役割が規定された現代の再開発とは違い、2つのビルは戦後から地続きの、多様な要素が絡み合って形作られている。でも本来、街ってそうあるべきだと思うんです」
10/11
〈喫茶フジ〉地下に佇む老舗喫茶店。飾られた富士山の写真がおなじみ。打ち合わせに休憩にと愛用される、ビルの憩いの場。ニュー新橋ビルB1F TEL 03 3580 8381。10時〜18時。日曜・祝日休。
11/11
クリームソーダ720円(税込)。

AIがあなたにおすすめ

※過去の記事も表示されます