ザハ・ハディドの集大成、北京大興国際空港。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ザハ・ハディドの集大成、北京大興国際空港。

『カーサ ブルータス』2019年12月号より

5年の歳月と1.5兆円余りを費やし、ザハ・ハディドによる最大作品〈北京大興国際空港〉がついにオープンした。

中央のアトリウムなど数か所に天窓が貫く。当面滑走路は4本だが、今後8本に増え年間利用者'億人が目標。ハイテク仕様かつ太陽熱、地熱、雨水利用のエコ設計。
2016年のハディドの急逝を経て完成した北京で2つ目となるこの空港は、世界最大のハブを目指すもの。創造性と機能性を併せ持った、ハディド建築の集大成という印象だ。

俯瞰で見るとヒトデのようなフォルムのターミナルは、自然光が降り注ぐ中央のドーム型の部分に出発と到着ロビーを集約。そこから延びる5つの「腕」の部分には合計79のゲートが配置されている。
北京の中心部から約50㎞に位置するが、地下を走る高速鉄道で中心部と20分程度で直結している。
構造と彫刻性を巧みに合体させながら、最大100mに及ぶ柱のない巨大スペース、流れるような未来的フォルムが隈なく炸裂する。幻となった東京の新国立競技場案を思いつつ、ハディドの並外れた才能にふさわしい巨大なスケール感が味わえる作品として、改めて敬意を表したい。
中央のドーム状の部分。吹き抜け部にはブリッジがかかり、2フロアずつ計4フロアの出発ロビーと到着ロビーを縦横無尽に接続する。
ザハ・ハディド(1950-2016)。photo_Massi Ninni
中央のドーム状の部分。吹き抜け部にはブリッジがかかり、2フロアずつ計4フロアの出発ロビーと到着ロビーを縦横無尽に接続する。
ザハ・ハディド(1950-2016)。photo_Massi Ninni

〈北京大興国際空港〉

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