Chill CARS|都市生活に夢を与えてくれる、90年代のSUV。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

Chill CARS|都市生活に夢を与えてくれる、90年代のSUV。

『カーサ ブルータス』2018年5月号より

週末住宅という概念は、いつだって都市生活者の憧れだ。今はSUVを都会で乗るのが全世界的なトレンドだけれど、〈フォルクスワーゲン〉が《ゴルフ・カントリー》を発表した90年代は、少し違っていた。

フォルクスワーゲン ゴルフ・カントリー
車名が連想させるとおり、都市と郊外をつないでくれるクルマだった。郊外でこんなクルマが似合う生活をしたいな、と思ったものだ。

ベースは《ゴルフⅡ》の派生車種である4輪駆動の《ゴルフ・シンクロ》(86年発表)。通常は前輪駆動で、後輪がスリップするとそちらにも駆動力を伝達するオンデマンド型4WDシステムを備えている。車高は高く、さらに前後のプロテクトバーや車体下面のアンダーカバーなど本格的なスタイルを特徴としている。

オフロードを走るというのは、例えばクロスカントリースキーのようなある種のスポーツであるという定義から《ゴルフ・カントリー》は見た目がヘビーデューティーなだけではなく、乗員の身体をしっかり支えるスポーツシートなど、走りのための装備も充実している。

昨今、人はセダンの代わりにSUVに乗るけれど、日常的になった分、クルマが生活に与えてくれる夢が小さくなってしまったようにも思える。住む場所が複数あると楽しいように、クルマにも居場所がいろいろあったほうがいい。このクルマがエバーグリーンな魅力を放っているのは、生活の夢を感じさせてくれるからだろう。
今は歩行者保護の観点から採用されなくなったプロテクトバーと補助灯がアイコニック。製造はオーストリアの〈シュタイア・ダイムラー・プフ〉
計器盤回りは《ゴルフⅡ》と同タイプ。
ファブリック張りのスポーツシートはポップな色使い。
床下に収まらず外付けになったスペアタイヤ。結果的にスタイリッシュに見える効果を生んでいる。
今は歩行者保護の観点から採用されなくなったプロテクトバーと補助灯がアイコニック。製造はオーストリアの〈シュタイア・ダイムラー・プフ〉
計器盤回りは《ゴルフⅡ》と同タイプ。
ファブリック張りのスポーツシートはポップな色使い。
床下に収まらず外付けになったスペアタイヤ。結果的にスタイリッシュに見える効果を生んでいる。
country: Germany
year: 1990-91
seats : 5
size : L4,230×W1,715×H1,565mm
price: approx 1,000,000 yen
special thanks to spinning garage( TEL 042 780 8198) ※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。