〈フォルクスワーゲン〉の新機軸《アルテオン》に乗って、富山の新美術館へ。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

〈フォルクスワーゲン〉の新機軸《アルテオン》に乗って、富山の新美術館へ。

立山連峰を望む気持ちの良いエリアに、今年8月に開館した富山県美術館。〈フォルクスワーゲン〉の新しいフラッグシップモデル、《アルテオン》に乗って向かいました。

富山県美術館は富山駅から1キロほどの近さ。大らかで広々とした風景の中に建っていた。目の前には環水公園の運河、反対側には神通川の流れという水に恵まれた環境だ。8月に開館したばかりでどこもかしこもピカピカ、特に晴天に恵まれると玄関まわりに敷きつめられた白い石に反射する陽光が強烈にまぶしい。

建物は楕円形だが、正面の巨大なガラス壁は立山連峰と平行を為すべく東方に面している。その山並みは富山の誇る名勝で、この美術館こそが市内随一のビューポイントとなることが設計者、内藤廣の狙いでもあった。展示室以外は入場無料なので、開口部に面したロビーやカフェは絶景スポットとして人気を呼んでいる。今後は海外にも知れわたること間違いなしだろう。
一面ガラスで覆われた東面。晴天時には、敷き詰められた白い石に光が反射する。
富山でアルミ産業が盛んなこと、杉の産地でもあることから内外装に特注のアルミ建材と杉材が多用されていることが特徴だが、それ以前に感じるのは至る所が広々して空間に余裕がたっぷりあること。アートはこうしてゆったり楽しむものと教えてくれているようだ。

万一の水害にそなえて収蔵品を守るために展示室を2階以上に設けたこと、その2階展示室では柱の数をできるだけ抑えたが、それが設計者にとって構造的な難関となったこと、さらに以前この場所には「ふわふわドーム」という子供たちの集う場があり、県民からそれを残して欲しいという要望もあって「オノマトペの屋上」の名で新しい子供の遊び場をつくったことなど、たくさんのエピソードを持つ建物でもある。
建物正面は直線的に見えるが、館内はサイドから回り込むように通路がゆったりRを描いているのがとても気持ちよい。
名作椅子やポスターのコレクションが充実。
チームラボと凸版印刷が共同開発した、タッチパネルでポスターを楽しめる展示。
子供たちの歓声が絶えず心もなごむ《オノマトペの屋上》。それぞれの擬音語に対応した遊具が並んでおり、市内の子供たちの憩いの場になっている。
建物正面は直線的に見えるが、館内はサイドから回り込むように通路がゆったりRを描いているのがとても気持ちよい。
名作椅子やポスターのコレクションが充実。
チームラボと凸版印刷が共同開発した、タッチパネルでポスターを楽しめる展示。
子供たちの歓声が絶えず心もなごむ《オノマトペの屋上》。それぞれの擬音語に対応した遊具が並んでおり、市内の子供たちの憩いの場になっている。