VEHICLE
Chill CARS|究極の機能主義ゆえに今日まで続く、ロングライフモデル。
『カーサ ブルータス』2020年6月号より
May 24, 2020 | Vehicle, Design | Chill CARS | photo_Futoshi Osako text_Fumio Ogawa illustration_Daijiro Ohara
登場は1948年。英国にも《ジープ》のような4WDが必要と、〈ローバー〉社の技術者、モーリス・ウィルクスの発案で《ランドローバー》は誕生した。
1960年代まで英国首相らにも愛用された高級車〈ローバー〉の一部門として発足したため車名は《ランドローバー》。
グレード名は、《90(ナインティ)》と《110(ワンテン)》。これらはホイールベースの長さをインチで表したものだ。90年に《ディスカバリー》というSUVが追加されたのを機に《ディフェンダー》と改称された。
車体のバリエーションが豊富なのが特徴だ。個人仕様の乗用から、10人乗りまで。さらに、後席の代わりに荷台をつけたピックアップをはじめ、農業、商業、工業の各分野で、さまざまな用途に向けて多様な仕様が作られてきた。
ドアが比較的簡単に外せたり、割れたときに汎用品を見つけやすい丸型のヘッドランプやウィンカーレンズを装着していたり。究極ともいえる機能主義的デザイン。デザイナーの作為のなさが新鮮と、とりわけ80年代以降、都市生活者のあいだで人気が高い。
2016年までマイナーチェンジを経ながら生産された長寿モデルだ。19年についに新型が発表されたが、オリジナルのイメージを尊重している。その理由について「究極の機能主義は大きく変えるのがむずかしい」と、〈ランドローバー〉社のデザインディレクターが語っていたのが印象的である。
グレード名は、《90(ナインティ)》と《110(ワンテン)》。これらはホイールベースの長さをインチで表したものだ。90年に《ディスカバリー》というSUVが追加されたのを機に《ディフェンダー》と改称された。
車体のバリエーションが豊富なのが特徴だ。個人仕様の乗用から、10人乗りまで。さらに、後席の代わりに荷台をつけたピックアップをはじめ、農業、商業、工業の各分野で、さまざまな用途に向けて多様な仕様が作られてきた。
ドアが比較的簡単に外せたり、割れたときに汎用品を見つけやすい丸型のヘッドランプやウィンカーレンズを装着していたり。究極ともいえる機能主義的デザイン。デザイナーの作為のなさが新鮮と、とりわけ80年代以降、都市生活者のあいだで人気が高い。
2016年までマイナーチェンジを経ながら生産された長寿モデルだ。19年についに新型が発表されたが、オリジナルのイメージを尊重している。その理由について「究極の機能主義は大きく変えるのがむずかしい」と、〈ランドローバー〉社のデザインディレクターが語っていたのが印象的である。
special thanks to alpha(TEL 046 272 2101)
※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。
Loading...