【特別連載】皆川 明の旅の日記 #6 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

【特別連載】皆川 明の旅の日記 #6

6月、北欧に出かけたミナ ペルホネンデザイナー皆川 明が、旅の合間に見つけたあれこれを綴ります。

6月22日。

朝食のあとはミーティング。その後はアテネウム美術館でアルヴァ・アアルトの展覧会を見に行きました。ドローイングの緻密さに驚き模型の美しさに感動しました。あと何回か行きたいと思います。
6日目ですがもう随分と長い時間が過ぎているように感じます
。18才から働き始めてからの今までをゆっくりと振り返り、二度と繰り返すことができない日々だったんだと思い返しています。

勤めていた時、魚市場で働いていた時、八王子の掘っ建て小屋の小さなアトリエでミニバッグを縫っていた時、阿佐ヶ谷の小さなアトリエで展示会していた時…… 今思えば不十分な環境の中で本当に充実して必死に作っていたなあと思います。

ユースホステルの簡易ベッドで寝ている時の心地良さをまた思い出せたこと。小さな達成感をいつも感じて生きていたこと。日々は繰り返さないけれど記憶の中にその様な日々があったことが僕には大切だったと思います。

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皆川 明

みながわあきら 〈ミナ ペルホネン〉デザイナー。1995年にブランドを設立。生地から手がける服は独特の世界観をもつ。近年では家具、食器、インテリアファブリックなどのデザインも手がけ、活動の幅を広げている。2016年には青山にライフスタイルショップ〈call〉、2017年には代官山に素材を売る店〈マテリアリ〉、金沢に町家を改装した〈ミナ ペルホネン金沢店〉など新店も続々。著書多数。本誌からも書籍『今日のまかない』特別編集ムック『ミナ ペルホネンと皆川 明』を発刊。