DESIGN
グラフィックデザインで読み解く、『ふうせんいぬティニー』の世界。
August 16, 2017 | Design | a wall newspaper | text_Kana Umehara
本誌から生まれた『ふうせんいぬティニー』。映画と絵本のデザインの秘密を聞きました。
本誌の連載から生まれた『ふうせんいぬティニー』は、作・川村元気、絵・佐野研二郎により2012年に構想スタート。構想から5年、映画化が決定し、8月25日に全国公開される。本作のデザインについて原作者の佐野研二郎に話を聞いた。
今回の物語の舞台は雲の上の、風船恐竜たちの世界だ。
「こだわったのは恐竜のデザイン。恐竜というと茶色や緑一色の地味なイメージ。それを大きなスクリーンで映えるようにとイメージして大胆なデザインにしてみた」
カラフルな幾何学模様やパターンをまとった恐竜やその卵は、登場するだけでワクワクさせてくれる。そして、本編以外にも、映画の中に、こだわった部分がある。
「絵本と映画では、めくるスピードや画面との距離が異なるので、あえて表現を分けています。絵本では手描きのようなクラフト感のあるテクスチャーを意識して、わざとこすれた感じやにじみを入れています。一方、映画のアニメーションの中では、色がはっきりと強いほうがいいなと。ただエンドロールでは、グラフィックデザイン特有の遊び心を忍ばせました」
本編とはまた違う、こだわりのジャッキー&ティニーのグラフィックは最後のお楽しみ。席を立たずにしっかり確認するように!
今回の物語の舞台は雲の上の、風船恐竜たちの世界だ。
「こだわったのは恐竜のデザイン。恐竜というと茶色や緑一色の地味なイメージ。それを大きなスクリーンで映えるようにとイメージして大胆なデザインにしてみた」
カラフルな幾何学模様やパターンをまとった恐竜やその卵は、登場するだけでワクワクさせてくれる。そして、本編以外にも、映画の中に、こだわった部分がある。
「絵本と映画では、めくるスピードや画面との距離が異なるので、あえて表現を分けています。絵本では手描きのようなクラフト感のあるテクスチャーを意識して、わざとこすれた感じやにじみを入れています。一方、映画のアニメーションの中では、色がはっきりと強いほうがいいなと。ただエンドロールでは、グラフィックデザイン特有の遊び心を忍ばせました」
本編とはまた違う、こだわりのジャッキー&ティニーのグラフィックは最後のお楽しみ。席を立たずにしっかり確認するように!
MOVIE’S POINT!<br>エンドロールのデザイン。
BOOK’S POINT!<br>卵や恐竜たちの模様。
『ふうせんいぬティニー なんだかふしぎなきょうりゅうのくに!』
ある日、空から落ちてきた卵を拾ったふうせんいぬティニー。卵からふうせんきょうりゅうのあかちゃんが生まれて…。映画化原作の絵本が新登場。1,300円(小社刊)。
『映画くまのがっこう&ふうせんいぬティニー』
絵本&テレビシリーズで人気のキャラクター2作品が同時上映で映画化。配給/東宝映像事業部。8月25日より全国ロードショー。
佐野研二郎
さの けんじろう 『ふうせんいぬティニー』の原作およびすべてのビジュアルを手がける。アートディレクターとしては、《グリーン ダ・カ・ラ》《南アルプスの天然水》などのロゴマーク、パッケージデザイン、TVCMなどの広告デザインで知られる。