DESIGN
古今東西 かしゆか商店【波紋のすり鉢】
『カーサ ブルータス』2023年4月号より
April 6, 2023 | Design | KASHIYUKA’s Shop of Japanese Arts and Crafts | photo_Keisuke Fukamizu hair & make-up_Masako Osuga editor_Masae Wako
日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回訪ねたのは、岐阜県の多治見で約230年続く名窯元。7代目が考案したすり鉢は、美しい波紋の櫛目が特徴です。
日本の手仕事には、「これって家電の原型?」と思えるものがたくさん。例えばすり鉢は、すったり混ぜたりつぶしたり……と、フードプロセッサーそのものです。
今回出会ったのは、内側の櫛目が「波紋」状になったもの。指でなぞると櫛目の山がきりっと立っていて、とてもよくすれそうです。
今回出会ったのは、内側の櫛目が「波紋」状になったもの。指でなぞると櫛目の山がきりっと立っていて、とてもよくすれそうです。
「左利きの人も使いやすいすり鉢を作ろうと思ったのが、波紋の形が生まれたきっかけです。長芋も山芋も、力をかけずに早く細かくすりおろせるんですよ」
そう話すのは岐阜県多治見市の〈山只華陶苑 藤兵衛窯〉7代目、加藤智也さん。寛政6年(1794)に創業したこの窯元は、代々、美濃焼のひとつである高田焼のすり鉢を作り続けています。
そう話すのは岐阜県多治見市の〈山只華陶苑 藤兵衛窯〉7代目、加藤智也さん。寛政6年(1794)に創業したこの窯元は、代々、美濃焼のひとつである高田焼のすり鉢を作り続けています。
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