CULTURE
ヒップホップ映画の金字塔『ワイルド・スタイル』。40周年を記念して特別上映。
| Culture | casabrutus.com | photo_©Pow Wow Productions, Ltd. All Rights Reserved text_Housekeeper
ヒップホップ文化の黎明期におけるシーンの姿を鮮明に捉えた映画『ワイルド・スタイル』。ヒップホップ映画のマスタピースと言われる同作が、公開から40周年を祝して、9月2日より〈ヒューマントラストシネマ渋谷〉ほかにて特別上映となる。
チャーリー・エーハン監督作品『ワイルド・スタイル』は、9月2日より〈ヒューマントラストシネマ渋谷〉ほかにて公開。
ヒップホップ文化が生まれて間もないニューヨークのサウス・ブロンクス。そこでは、ラップ、DJ、ブレイクダンス、そしてグラフィティと、ヒップホップを構成する4つの分野それぞれが、文字通りストリートカルチャーとして街のいたるところで繰り広げられていた。
劇中のブレイクダンスの様子。2024年パリオリンピックの新競技に選ばれるなど、今や世界的なダンスジャンルとなった、その原点が描かれている。
そんな黎明期のシーンの熱狂を克明に捉えたのが、1982年公開の映画『ワイルド・スタイル』だ。覆面グラフィティライターを主人公に、彼の周囲に息づくヒップホップカルチャーとプレイヤーたちの姿を映し出した。架空のストーリーの体裁を取ってはいるが、出演者のほとんどは自分自身を役のモデルとしたプレイヤーたちだ。ドキュメンタリーとも言えるほどリアルにシーンの様子を描いた本作は、翌1983年には日本でも公開。後に花開く日本のヒップホップカルチャーにも大きな影響を与える一作となった。
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