DESIGN
古今東西 かしゆか商店【熊野筆】
『カーサ ブルータス』2022年6月号より
June 8, 2022 | Design | KASHIYUKA’s Shop of Japanese Arts and Crafts | photo_Keisuke Fukamizu hair & make-up_Masako Osuga editor_Masae Wako
日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。“2周目”のスタートとなる今回は、ゆかりの土地、広島へ。女性職人たちの手で丁寧に作られる熊野筆に出会いました。
日本の上質な化粧ブラシとして知られる広島の手仕事、熊野筆。以前から親しみを感じていた熊野筆の原点が、実は「書筆」だと聞いて、もっと深く知りたくなりました。
今回訪れたのは、広島県安芸郡熊野町の〈仿古堂〉。創業明治33年(1900)の老舗です。
今回訪れたのは、広島県安芸郡熊野町の〈仿古堂〉。創業明治33年(1900)の老舗です。
「熊野筆の始まりは江戸時代末期。熊野盆地の農家さんたちが、冬になると和歌山へ出稼ぎに行き、奈良や有馬の筆を仕入れて行商をしていたそうです。その後、熊野でも筆作りが始まって、明治時代には全国へ広まりました」
そう話すのは香川翠皐さん。熊野町で生まれ育ち、60年以上も筆作りに携わってきた伝統工芸士です。
そう話すのは香川翠皐さん。熊野町で生まれ育ち、60年以上も筆作りに携わってきた伝統工芸士です。
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