DESIGN
古今東西 かしゆか商店【伊予提灯】
『カーサ ブルータス』2021年6月号より
June 8, 2021 | Design | KASHIYUKA’s Shop of Japanese Arts and Crafts | photo_Keisuke Fukamizu hair & make-up_Masako Osuga editor_Masae Wako
日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回出会ったのは、“伊予国”愛媛でつくられる和紙提灯。江戸時代から続くお祭りの屋台に吊す、美しい名脇役です。
日本のお祭りが大好きです。同じ時間、同じ景色を、特別な愛情や熱と共にみんなで共有できるから。衣装や飾りものも楽しいですよね。
今回、愛媛県西条市で出会った“伊予提灯”もそのひとつ。江戸時代から続く「西条祭り」を支えている美しい手仕事です。
「10月半ば、町ごとに趣向を凝らした御輿やだんじり(屋台)をお宮さんに奉納するのが西条祭り。ウチの町の屋台は、本物の蝋燭を入れた和紙提灯を100近く吊すのが特徴です。多い時は全部で130台以上ですから、一度に1万3000の提灯が灯って……」
屋台の数も美しさも日本一なんですよ、と話すのは〈伊予提灯工房〉の日野徹さん。東京でエンジニアをしていたものの、西条のお祭りがどうしようもなく好きで、46歳の時、生まれ育った町に戻り、提灯職人になったそうです。
屋台の数も美しさも日本一なんですよ、と話すのは〈伊予提灯工房〉の日野徹さん。東京でエンジニアをしていたものの、西条のお祭りがどうしようもなく好きで、46歳の時、生まれ育った町に戻り、提灯職人になったそうです。
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