FOOD
小寺慶子のレストラン予報|吉祥寺〈築地スパイス食堂 かぶと〉
『カーサ ブルータス』2018年12月号より
November 10, 2018 | Food | RESTAURANT FORECAST | photo_Yoichiro Kikuchi text_Keiko Kodera
インド人も驚愕!? スパイス料理がブームの中心になるでしょう。
東京の中華同様、"深化"が止まらないインド料理。とくに今年は南インド料理の当たり年。なかでも10月にオープンした〈築地スパイス食堂 かぶと〉は、着眼点がとにかくユニークと評判だ。
店主の吉岡健さんは、愛好家からスパイスの伝道師といわれる渡辺玲さんに師事。学ぶほど、その奥深い世界にどんどんのめり込んでいった。吉岡さんが主軸とする南インドの料理はココナッツオイルや唐辛子、そして新鮮な魚を使うのが特徴だが、自家調合するスパイスと同様にこだわったのが魚。鮨職人御用達の鮪仲卸、まぐろ藤田から仕入れる鮪からとる出汁、具材にカマやほほ肉を贅沢に使用したカレーには旨味が凝縮。複雑なスパイスの風味と相まって鮮烈なインパクトを残す。ほかに南インドの塩カレーをベースにしたウプカリのまぜそばなど(おそらく)本邦初のメニューも。
83年にわたり、日本の台所を支えた築地市場も移転を終えたばかり。吉祥寺に誕生した"築地"もまた、新たなムーブメントを巻き起こすに違いない。
店主の吉岡健さんは、愛好家からスパイスの伝道師といわれる渡辺玲さんに師事。学ぶほど、その奥深い世界にどんどんのめり込んでいった。吉岡さんが主軸とする南インドの料理はココナッツオイルや唐辛子、そして新鮮な魚を使うのが特徴だが、自家調合するスパイスと同様にこだわったのが魚。鮨職人御用達の鮪仲卸、まぐろ藤田から仕入れる鮪からとる出汁、具材にカマやほほ肉を贅沢に使用したカレーには旨味が凝縮。複雑なスパイスの風味と相まって鮮烈なインパクトを残す。ほかに南インドの塩カレーをベースにしたウプカリのまぜそばなど(おそらく)本邦初のメニューも。
83年にわたり、日本の台所を支えた築地市場も移転を終えたばかり。吉祥寺に誕生した"築地"もまた、新たなムーブメントを巻き起こすに違いない。
小寺慶子
こでらけいこ ファッション誌、レストラン誌などの編集を経て、フリーのライターに。好きな食べ物は1にも2にも肉料理。塊肉を見ると反射的にアドレナリンが放出!