有名シェフがプロデュースするワンプレート|寺尾妙子のNEWSなレストラン。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

有名シェフがプロデュースするワンプレート|寺尾妙子のNEWSなレストラン。

星付きシェフが手がけるラーメン、フレンチシェフがつくるカツカレーなど、有名シェフによるワンプレートメニュー専門店が続々オープン! スローな技術とアイデアを盛り込んだ、ファストフードを提供している。

〈カツとカレーの店 ジーエス〉

スリランカのローストカレー粉を使った「カツカレー(ロース)」1,300円に「ギョクオチ(卵黄)」80円をプラス(以下、税込)。玉ネギとキュウリのピクルス、ニンジンとジャガイモのサブジ(インド風炒め煮)添え。
噛んだ瞬間、驚くほどやわらかなカツに、ピリリとした辛みの後から旨みが押し寄せるカレー。オーナーシェフ、斎藤元四郎はヒット店の仕掛け人。6月にオープンした虎ノ門〈カツとカレーの店 ジーエス〉も、最初のひと口からブレイクを予感させてくれる。

80年代に熱海のフレンチ〈ラ・ルーヌ〉のシェフとして名を馳せた斎藤はその後、高級洋食〈旬香亭〉、とんかつ〈ポンチ軒〉など、人気店を送り出してきた。時代ごとに日本料理の要素やモダンスパニッシュの手法を取り入れながらも、出す店はどんどんカジュアルなものになっていき、〈カツとカレーの店 ジーエス〉ではついに食券制となった。スタイルはファストだが、斎藤が手がける以上、味にはとことんこだわっている。
「カツカレーサンドウィッチ」950円、イートインは17時からの販売。テイクアウトは事前の電話予約で営業時間中いつでも買える。
カツは肉がやわらかくなるよう、150度で揚げる。通常、この温度だと衣が白くなるところを、特注のフライヤーでキツネ色に揚げ、理想的な仕上がりに。旨辛いカレーのベースは鶏のチューリップや豚などでとった出汁とスリランカのローストカレー粉。さらに静岡〈旬香帝〉のルウを少し加えてコクを出している。隠し味に鰹節少々。

「でもね、毎回、つくるたびに変えて、どんどん、おいしくしてるのよ」(斎藤)

というわけで、訪れるたびにカレーの成長も味わうことができる。このカレーが「カツカレーサンドウィッチ」や「インディアン海老ライス」の味付けの素となる。
「インディアン海老ライス」1,200円も17時からのメニュー。
「インディアン海老ライス」は炒めることで水分が飛び、カレーソースの風味がいっそう鮮やかになる。海老から出るエキスも加わって、旨み爆発。隠れた名作として、じわじわと支持を伸ばしている一品だ。
斎藤元四郎。1953年、静岡・焼津生まれ。フランスの3ツ星などで修業後、熱海〈ラ・ルーヌ〉を開く。その後、〈ポンチ軒〉など、さまざまな店を世に送り出し、現在は静岡と目白の〈旬香亭〉、〈カツとカレーの店 ジーエス〉のオーナーシェフ。国内外でラーメンやステーキ、焼肉の店などのプロデュースも手がけている。
カウンター12席。
斎藤元四郎。1953年、静岡・焼津生まれ。フランスの3ツ星などで修業後、熱海〈ラ・ルーヌ〉を開く。その後、〈ポンチ軒〉など、さまざまな店を世に送り出し、現在は静岡と目白の〈旬香亭〉、〈カツとカレーの店 ジーエス〉のオーナーシェフ。国内外でラーメンやステーキ、焼肉の店などのプロデュースも手がけている。
カウンター12席。
オープンから半年も経たず、安くてうまい店として行列ができるほどの人気だが、斎藤としてはこれでもまだ、やりたりないらしい。

「これよりも安い店をやりたいんだよね。カツも薄いカミカツにしてさ」

次なる一手が楽しみだ。

〈カツとカレーの店 ジーエス〉

東京都港区虎ノ門1-8-4 TEL 03 6550 8141。11時〜14時30分、17時〜売り切れ次第終了(だいたい20時前後)。土曜と祝日の夜・日曜休。ヒレカツセットは昼1,200円、夜1,400円。ビール400円〜(以上、税込)。