FOOD
京のおやつと箸休め|あんの花束。
『カーサ ブルータス』2018年1月号より
December 14, 2017 | Food, Travel | a wall newspaper | photo_Kunihiro Fukumori text_Shoko Nishimura
寺町通の商店街の一角にこの夏オープンした甘味処。昭和2(1927)年の創業以来、甘党一筋の店が初めて販売する、日持ちがする和菓子をご紹介。
京都で5軒目の甘味処を始めた創業90余年の〈梅園〉。名物といえば、みたらし団子だが、「京都みやげに持ち帰ってもらえる日持ちのするお菓子を」と3代目の西川葵さんが2年の歳月をかけて試作を重ね、考案したのがこちら。もっちりとしたどら焼きで餡を包んだ和菓子の花束だ。
餅粉を使った生地は銅板で焼き、餡はていねいに仕込んだ白餡やこし餡。味は3種類あり、《抹茶》はほろ苦さのある上品な甘味、《紅茶》はアールグレイの香りにカシューナッツやピスタチオ、《カラメル》は焦がし砂糖の香ばしさとアーモンドの食感があって、三種三様。それぞれ色合いや味に合う素材を組み合わせたりと、工夫がある。まずは愛で、ご賞味を。
餅粉を使った生地は銅板で焼き、餡はていねいに仕込んだ白餡やこし餡。味は3種類あり、《抹茶》はほろ苦さのある上品な甘味、《紅茶》はアールグレイの香りにカシューナッツやピスタチオ、《カラメル》は焦がし砂糖の香ばしさとアーモンドの食感があって、三種三様。それぞれ色合いや味に合う素材を組み合わせたりと、工夫がある。まずは愛で、ご賞味を。
甘党茶屋 梅園 三条寺町店
あまとうぢゃや うめぞの さんじょうてらまちてん 《あんの花束》は三条寺町店のみ。予約をおすすめ。
にしむらしょうこ
関西在住ライター。京都の老舗から新店の美味、食を取り巻く文化などを独自の目線で精力的に取材。