小寺慶子のレストラン予報|東銀座〈銀座 いち分〉 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

小寺慶子のレストラン予報|東銀座〈銀座 いち分〉

腕前と地の利の良さを生かして銀座の輝く星となるでしょう。

握りの前に、小鯛や穴子、海老と卵のばってらも登場。毛蟹のウニ和え、ウニ2種と鮑の盛り合わせなど、つまみも気が利いている。写真の料理は17,000円のコースの一例。
世界有数の美食の街と言われる銀座だが、なかでもこの数年で急成長したエリアといえば、東銀座だろう。どことなく下町の情緒を感じる“銀座のはなれ”には、食べ慣れた大人が集う良店が多数。個人の飲食店にとって地の利の良いこの場所に、新たにオープンした店が〈銀座 いち分〉だ。

銀座7丁目で人気を集めた〈鮨 おがわ〉の小川武士さんの新天地。おまかせのコースは1万7000円のみと、銀座の鮨店にして、この価格設定にも良心を感じるが〈いち分〉の魅力はそこに尽きない。序盤には、鮪のスモークや濃厚なうま味が凝縮した海老真薯など、日本酒のお供にぴったりな一品が登場。お酒は生酛に山廃まで揃える守備範囲の広さで、うまいつまみに酒がとにかく進む。関東の鮨店としては珍しく、握りの前に数種のばってらが登場するが、これも美味。店主が木桶で酢飯を切り、切りたてのシャリで山葵巻きを出してくれる演出も粋で、握りへの期待も高まる。酢の配合にこだわり、丁寧な仕事を施した握りを味わえば、この店が銀座の新たな星となると確信するはずだ。
[予算]1人20,000円〜
銀座の鮨店としては良心的な価格設定。店主が厳選した日本酒は1合1,500円〜。

[予約]早めの予約が安心
店内はカウンター9席のみ。人気店になること必至ゆえ、早めに予約をしたい。

[ドレスコード]スマートカジュアル
鮨店のマナーにのっとったカジュアルなら問題なし。香水はひかえめが絶対ルール。
オープンは今年の6月。付け台と客席がフラットになった白木のカウンターは「五感のすべてで鮨を楽しんでもらいたい」という店主の思いから。鮨店らしい清々しい空間でゆっくりと食事を楽しみたい。

〈銀座 いち分〉

東京都中央区銀座2-13-19
TEL 03 6260 6644。19時一斉スタート〜22時。不定休。

レストラン予報士 小寺慶子

こでらけいこ ファッション誌、レストラン誌などの編集を経て、フリーのライターに。好きな食べ物は1にも2にも肉料理。塊肉を見ると反射的にアドレナリンが放出!

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