FASHION
シチリアの光が降り注ぐ、〈ドルチェ&ガッバーナ〉の新旗艦店がオープン!
September 29, 2016 | Fashion, Design | casabrutus.com | photo_Satoshi Shigeta text_Aya Hasegawa editor_Akio Mitomi
2016年9月、〈ドルチェ&ガッバーナ〉が、東京・青山に新たな旗艦店をオープンした。デザインを担当したのは、グエナエル・ニコラ。ブランドのルーツであるシチリアの太陽が作りだす、コントラストをテーマにした、光に満ちた、ドラマティックな空間に仕上げた。
〈ドルチェ&ガッバーナ〉が青山に新たな旗艦店をオープンするにあたり、白羽の矢が立ったのがフランス生まれのデザイナー、グエナエル・ニコラだ。1998年、東京にデザインスタジオ〈キュリオシティ〉を設立。プロダクト、インテリア、建築のデザインを手がけ、近年はグラフィカルでありながら、機能を極めた店舗設計の第一人者としての評価も高い。
今回、このニコラに課せられたテーマは、〈ドルチェ&ガッバーナ〉のクリエイティヴな精神とシチリアのルーツを日本へ運ぶことだった。
外壁にはイタリア産大理石・アラベスカートを選択。一方、ブランド名を冠したエントランスのパネルには大理石・ブラックカルニコを用いた。フロアはブラックのセラミックタイルを敷き詰め、店舗中央に配したゴールドの広い階段は、輝く大きなキャンドルのように力強い存在感を放つ。
外壁にはイタリア産大理石・アラベスカートを選択。一方、ブランド名を冠したエントランスのパネルには大理石・ブラックカルニコを用いた。フロアはブラックのセラミックタイルを敷き詰め、店舗中央に配したゴールドの広い階段は、輝く大きなキャンドルのように力強い存在感を放つ。
2つのフロアから構成されるブティックの総面積は、550平方メートル。デザインと内装には、キアロスクーロ(明暗対照法)効果により、シチリアをほうふつさせる光の輝きを表現。漆黒の空間の店内には、規則的な間隔でプロダクトが照らし出される。天井に設置された400個以上の可動式プロジェクターが絶えずオン・オフを繰り返しながら、プロダクトを鮮やかに輝かせたり、影の中に隠したりする様は、シチリアのよく晴れた日のようだ。
「シチリアの光が青山に新しく誕生する〈ドルチェ&ガッバーナ〉ブティックに降り注ぎます。光と影の饗宴が、そのクリエイションの洗練性と魅力を映し出します」
ニコラがこう語る空間で、デザイナーのドメニコ・ドルチェの故郷である、シチリアの太陽を間近に感じたい。
ニコラがこう語る空間で、デザイナーのドメニコ・ドルチェの故郷である、シチリアの太陽を間近に感じたい。