古今東西 かしゆか商店【ガラス】 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

古今東西 かしゆか商店【ガラス】

『カーサ ブルータス』2018年8月号より

日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡りはじめた、店主・かしゆか。今回は、吹きガラス職人、さこうゆうこさんの工房を訪ねて岐阜県関市へ。夏の暮らしに涼を運ぶ「夏の音」と出会った。

「光が入る場所で見てもいいですか?」と窓際で風鈴を眺めるかしゆか店主。「透明で何も模様のない風鈴は初めて。ガラスの美しさが際立ちますね」。地元の木材や古い建物のガラス窓を再利用した工房の建物にも興味津々。
夏になる前に、涼しげなガラスの手仕事を探したい。「かしゆか商店」の店主として買い付けを始めてからずっとそう思い続け、ようやく見つけたのが透明なガラスの風鈴です。今回訪ねるさこうゆうこさんの工房は、岐阜県関市の山の中。緑の木々とキラキラ光る川の水を眺めつつ、どんどん山奥へ車を走らせます。景色すべてが眩しい!
Buying No.05【 ガラス 】 やさしい音で涼を運ぶ「宙吹きガラスの風鈴」です。
木を使った優しい雰囲気の工房でさこうさんがつくるのは「宙吹きガラス」。1‌180℃の熱で溶かしたガラスを長い金属棒の先に巻き取って、息を吹き込むことでふくらませる方法です。風鈴というと模様が描かれたものも多いですが、これはまったくの透明。明るい窓際で見ると、ちょっとゆらぎのある薄いガラスに光が反射して、とても涼しげです。
宙吹きガラスは成形時に1200℃近くの熱を帯びる。道具の多くは鉄製。
「多肉植物も水耕ができるんですね」「形違いで並べるのも素敵」と植物好きのかしゆか店主、大興奮。
宙吹きガラスは成形時に1200℃近くの熱を帯びる。道具の多くは鉄製。
「多肉植物も水耕ができるんですね」「形違いで並べるのも素敵」と植物好きのかしゆか店主、大興奮。