現代作家8人の手により、琉球古陶器が復刻されました。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

現代作家8人の手により、琉球古陶器が復刻されました。

約400年の歴史を持つという沖縄の陶器。琉球王朝の古作をはじめ、17世紀の壺屋焼に倣ったものなど、さまざまな美しい陶器が復刻されました。

上江洲茂生 Shigeo Uezu 1,000円で買ったドラム缶の窯で焚いた赤絵シリーズ。左から/赤絵タワカシ20,000円、赤絵酒器14,580円、赤絵角瓶29,160円、赤絵丸壷5,400円、赤絵アイスペール17,500円。●1949年那覇市生まれ。80年読谷村に茂生窯を設立。
琉球ポタリー〈温故知新〉シリーズは現代の作家が琉球古陶を復刻させたもの。古陶といっても、琉球王朝時代の美しい作品から、近代になって生産された壺屋焼まで、さまざまなものがある。そのほとんどが博物館や民藝館などに収蔵されている名作ばかり。この中から作家たちが忠実に再現したものもあれば、現代の技法で復刻したもの、古陶からインスパイアされて制作されたものもあるのだという。

参加したのは沖縄を代表する作家から若手までの8人。もとになった作品は博物館に収蔵された現物のみ、写真だけのものも多く、土、成形、釉薬、絵付け、窯焚きとすべてが困難の連続だったという。

窯を修理し、赤絵の作品を手がけたのは上江洲茂生さん。主流のガス窯ではなく、薪を使って赤絵を作るのは日本でもひとりとか。

「10年くらいやってなかったから。ガス窯だと赤のツヤが違う。薪でやったほうが艶が出なくていい」
江口 聡 Satoshi Eguchi 左から/おちょこ各3,240円、按瓶22,470円。大きくしっかりとした按瓶はその昔、水差しとして使っていたもので沖縄独特の形という。片口3.5寸4,320円。●1968年名古屋市生まれ。金城次郎窯・宮城須美子に師事。2004年に江口窯を設立。
「復刻は難しすぎて無理だと思っていましたが、ほかの方たちの仕事が刺激になりました」と言うのは読谷山焼・北窯の松田米司さん。

「古陶にあこがれて楽しみつつ作りましたが、改めて沖縄の焼き物の素晴らしさが心に残りました」と読谷山焼・北窯の松田共司さん。

このシリーズで復刻したものは全120種類約340点。すべて手作りの一点物である。スタートしたばかりのこのシリーズに注目です。さあ、どれから買おうかな。
仲里香織 Kaori Nakazato 左/面取り湯のみ3,240円。呉須飴線掘花文皿4寸2,810円、5寸3,890円。右/菊唐草マカイ4寸3,240円、5寸皿3,890円、6寸皿5,400円。すごく筆が走って描けたという絵付け。●1975年沖縄県南城市出身。読谷山焼・北窯 松田米司工房を経て、昨年独立。