京唐紙〈かみ添〉の展覧会が藤井厚二の名作住宅〈聴竹居〉で開催。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

京唐紙〈かみ添〉の展覧会が藤井厚二の名作住宅〈聴竹居〉で開催。

オリジナルの版木で作る唐紙が人気の〈かみ添〉が〈聴竹居〉のために作った新作を発表。2日間限りのスペシャルなイベントです。

展覧会のために制作した唐紙「聴竹居」。 photo_Yasushi Ichikawa
〈かみ添〉を主宰する嘉戸浩はニューヨークでデザイナーとして活動した後、唐紙の魅力に目覚め、京唐紙の老舗で5年間修業してから独立した。唐紙によく使われる日本の古典文様ではなく、海外の版木やオリジナルのデザインで手摺りした唐紙が人気だ。東京・日本橋の〈鶴屋吉信 東京店〉など店舗のインテリアのほか、扇子、酒瓶のラベルなどを手がけている。須田悦弘、鹿児島睦、中村好文、アトリエ・ワンなどアーティストや建築家とのコラボレーションも多い。
須田悦弘と共同制作した唐紙「雪輪」。 photo_Yasushi Ichikawa
会場になる〈聴竹居〉は今から90年前、1928年に藤井厚二の設計で建てられた、“元祖エコロジー住宅”。エアコンのない時代に暑さをしのげる家を、と考えた藤井は床下や天井に換気口をつけ、室内のあらゆる所に空気が通るようにした。そのおかげで夏場は外気より室内の温度のほうが3〜4度低い。幾何学を基本にした和と洋が一体化したモダンなデザインも魅力だ。2017年には国の重要文化財に指定され、「日本の20世紀遺産20選」にも選ばれた。通常、見学は予約制で受け付けている。
〈聴竹居〉。藤井は大山崎に1万2千坪の土地を購入、〈聴竹居〉を含む4つの実験住宅を建てた。 photo_Taizo Furukawa
今回の展覧会では嘉戸が〈聴竹居〉のために作った新作のほか、これまで手がけた唐紙や建築家たちの依頼で制作したもの、版木や道具などを展示する。また唐紙づくりを体験するワークショップや須田悦弘らとのトーク、〈鍵善良房〉の干菓子でお茶をいただく時間も。藤井厚二と嘉戸浩、二人が考える伝統とモダンのコンセプトが出合う展覧会だ。
京都祇園の菓子舗〈鍵善良房〉の干菓子「菊壽糖」。
かみ添の唐紙と尹煕倉(Heechang Yoon)の彫刻。 photo_Sadamu Saito

「かみ添」の仕事展 聴竹居に唐紙をそえる

〈聴竹居〉

京都府乙訓郡大山崎町大山崎谷田31
。4月21日〜22日。要予約。申込みは先着順で3月22日の正午から。詳細はオフィシャルサイトにてご確認を。見学(1500円)、ワークショップ(3500円)、須田悦弘(現代美術家)、三浦史朗(構匠)を招いてのトーク(2500円)。

嘉戸浩(かど こう)

1998年、京都嵯峨美術短期大学専攻科プロダクトデザイン学科卒業。2001年サンフランシスコ私立アカデミー総合芸術大学グラフィックデザイン科卒業。ニューヨークでデザイナーとして活動後、帰国。唐紙の老舗工房での修行を経て、2009年にショップ兼工房「かみ添(かみそえ)」を西陣にオープン。  photo_Yasushi Ichikawa

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