Good TOOLS For Me|愛用のゴミ箱を教えてください。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

Good TOOLS For Me|愛用のゴミ箱を教えてください。

『カーサ ブルータス』2018年4月号より

毎号3人のゲストに愛用品を教えてもらうコーナー。今回は家に必須のゴミ箱。デザイナーの美学を感じるセレクトです。

〈ババグーリ〉の水草の籠。

ババグーリの水草の籠は蓋付きタイプも含め様々な種類を所有しています。なめらかな網目に光が当たった様子もとても美しいです。
我が家にはゴミ箱とおぼしきものは1個しかありません。毎日ゴミ出しOKのマンション暮らしで、ビニール袋をキッチンのフックにぶらさげて、毎日コマメに捨てています。どんなに素敵なデザインのテレビであっても、そもそもあの黒々とした面がリビングにないほうが気持ちよいという考えが根底にあり、ゴミ箱についても、ゴミを受ける場所を絞って回収率を上げ、部屋をすっきりとさせるべく1個しか使っていません。その1個とは、ギザギザと編み込んだ表情と際の処理が特徴的な〈ババグーリ〉の籠です。ゴミ箱っぽくない軽やかな佇まいと柔らかな質感が気に入っています。スチールやポリプロピレンなど硬質な容器は、モノを投げ入れると音がしますが、この籠はクッション性により音を吸収。様々なゴミを日々黙って静かに受け止めてくれる優れた容器です。

ちなみにゴミ箱とは仕事で深く関わりがあります。ゴミ分別用のステッカーの開発や美術館専用ゴミ箱のデザインなど。汚れがちな部分だからこそデザインの効果も大きいと思っています。

色部義昭 グラフィックデザイナー

いろべよしあき 日本デザインセンター色部デザイン研究室主宰。美術館をはじめとする公共施設のブランディングやサイン計画、パッケージデザインなど多数手がける。