DESIGN
未知の才能の宝庫、ダッチ・デザインウィークへ。|土田貴宏の東京デザインジャーナル
December 9, 2017 | Design | casabrutus.com | photo&text_Takahiro Tsuchida
毎年10月に開催されるダッチ・デザインウィークは、これから世界で注目されそうな新しい才能に出会えるデザインイベント。今回はオランダ・アイントホーフェンまで足を伸ばして、その最新の様子をリポート。
ダッチ・デザインウィークはオランダで最も注目されるデザインイベントだが、開催地は地方都市のアイントホーフェン。世界的に活躍する数々の著名デザイナーを輩出してきた〈デザインアカデミー・アイントホーフェン〉がある街だ。この学校の10月の卒業制作展に国外からも多くのキーパーソンが集まることから、地元で活動する卒業生たちも展示を行うようになったのがダッチ・デザインウィークの始まり。現在も家具メーカーの出展より、インディペンデントなデザイナーたちの展示が目立つ。デザインウィークを名乗るイベントは世界各地で数知れないが、こんなイベントは珍しい
デザインアカデミーはアイントホーフェン中心部にあり、ダッチ・デザインウィークの主要な会場になっている。著名なギャラリストから一般市民まで、多くの人々がその卒展に足を運ぶ。常識を超えるほどにコンセプチュアルなデザインも多いが、たとえ作者が無名でも、その価値が広く浸透しているのがわかる。
同じく市内中央部、VDMAというインダストリアルなスペースでは、新興メーカーやデザイナー単位の展示が集まっている。フード、テクノロジー、リサイクルなどをテーマにした作品が多い中、オランダの次世代を担いそうな新進デザイナーの展示も冴えていた。
デザインアカデミーはアイントホーフェン中心部にあり、ダッチ・デザインウィークの主要な会場になっている。著名なギャラリストから一般市民まで、多くの人々がその卒展に足を運ぶ。常識を超えるほどにコンセプチュアルなデザインも多いが、たとえ作者が無名でも、その価値が広く浸透しているのがわかる。
同じく市内中央部、VDMAというインダストリアルなスペースでは、新興メーカーやデザイナー単位の展示が集まっている。フード、テクノロジー、リサイクルなどをテーマにした作品が多い中、オランダの次世代を担いそうな新進デザイナーの展示も冴えていた。
アイントホーフェン北西部は「ストライプ」と呼ばれる再開発地域で、新旧の大規模な建物が混在し、イベントのもうひとつの中心地になっている。このエリアの西端にあるのが、廃材製の家具で有名なピート・ヘイン・イークの工房を核とする広大な建物。デザインウィークに合わせてピートの新作が展示されたほか、多くの作り手たちが出展していた。
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illustration Yoshifumi Takeda
土田貴宏
つちだ たかひろ デザインジャーナリスト、ライター。家具やインテリアを中心に、デザインについて雑誌などに執筆中。学校で教えたり、展示のディレクションをすることも。
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