未知の才能の宝庫、ダッチ・デザインウィークへ。|土田貴宏の東京デザインジャーナル | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

未知の才能の宝庫、ダッチ・デザインウィークへ。|土田貴宏の東京デザインジャーナル

毎年10月に開催されるダッチ・デザインウィークは、これから世界で注目されそうな新しい才能に出会えるデザインイベント。今回はオランダ・アイントホーフェンまで足を伸ばして、その最新の様子をリポート。

デザインアカデミー・アイントホーフェンの卒展から。フランシェ・ジンブレーレの《Standing Textile(s)》は、3Dプリンティングの技術を使い繊維を立体的に編み上げた。
マリヤ・ドンドヴィックの《LEANING SHELFS》は、壁面に溶け込んでいるかのような棚。
タマラ・ファン・ロイの《Flux Rug》は、三原色の糸で特殊な刺繍を施すことで、視点や光の角度により鮮やかに色が変わる不思議なラグ。
デザインアカデミー・アイントホーフェンの卒展から。フランシェ・ジンブレーレの《Standing Textile(s)》は、3Dプリンティングの技術を使い繊維を立体的に編み上げた。
マリヤ・ドンドヴィックの《LEANING SHELFS》は、壁面に溶け込んでいるかのような棚。
タマラ・ファン・ロイの《Flux Rug》は、三原色の糸で特殊な刺繍を施すことで、視点や光の角度により鮮やかに色が変わる不思議なラグ。
ダッチ・デザインウィークはオランダで最も注目されるデザインイベントだが、開催地は地方都市のアイントホーフェン。世界的に活躍する数々の著名デザイナーを輩出してきた〈デザインアカデミー・アイントホーフェン〉がある街だ。この学校の10月の卒業制作展に国外からも多くのキーパーソンが集まることから、地元で活動する卒業生たちも展示を行うようになったのがダッチ・デザインウィークの始まり。現在も家具メーカーの出展より、インディペンデントなデザイナーたちの展示が目立つ。デザインウィークを名乗るイベントは世界各地で数知れないが、こんなイベントは珍しい

デザインアカデミーはアイントホーフェン中心部にあり、ダッチ・デザインウィークの主要な会場になっている。著名なギャラリストから一般市民まで、多くの人々がその卒展に足を運ぶ。常識を超えるほどにコンセプチュアルなデザインも多いが、たとえ作者が無名でも、その価値が広く浸透しているのがわかる。

同じく市内中央部、VDMAというインダストリアルなスペースでは、新興メーカーやデザイナー単位の展示が集まっている。フード、テクノロジー、リサイクルなどをテーマにした作品が多い中、オランダの次世代を担いそうな新進デザイナーの展示も冴えていた。
アトリエ・マッツとアネ・リテンベルフというデュオの展示。グラデーションの美しいグラフィック作品とともに、樹脂を使って2次元と3次元を結びつけるような作品を発表。
イタリアの照明ブランド〈フォンタナアルテ〉にも起用されている注目株、OS&OOSもアイントホーフェンで活動するデザイナー。これはグリッドで構成した家具コレクション《MATRIX》。
アトリエ・マッツとアネ・リテンベルフというデュオの展示。グラデーションの美しいグラフィック作品とともに、樹脂を使って2次元と3次元を結びつけるような作品を発表。
イタリアの照明ブランド〈フォンタナアルテ〉にも起用されている注目株、OS&OOSもアイントホーフェンで活動するデザイナー。これはグリッドで構成した家具コレクション《MATRIX》。
アイントホーフェン北西部は「ストライプ」と呼ばれる再開発地域で、新旧の大規模な建物が混在し、イベントのもうひとつの中心地になっている。このエリアの西端にあるのが、廃材製の家具で有名なピート・ヘイン・イークの工房を核とする広大な建物。デザインウィークに合わせてピートの新作が展示されたほか、多くの作り手たちが出展していた。
〈イケア〉から発表されるピート・ヘイン・イークの家具の新しいコレクション。まだプロトタイプだが、予定価格は椅子で69ユーロ。
ピートの建物で展示されたスタジオ・カロリン・スロッチェの代表作《Air Planting》。細いワイヤーを手編みしてエアプラントをセットしたものを、モビールにして展示していた。
スタジオをピートの建物の中に構えている二人組、シューブリン&リンデマンの展示。自分たちのデザインをラインアップする新ブランド〈HAAVE〉をスタートさせた。
〈イケア〉から発表されるピート・ヘイン・イークの家具の新しいコレクション。まだプロトタイプだが、予定価格は椅子で69ユーロ。
ピートの建物で展示されたスタジオ・カロリン・スロッチェの代表作《Air Planting》。細いワイヤーを手編みしてエアプラントをセットしたものを、モビールにして展示していた。
スタジオをピートの建物の中に構えている二人組、シューブリン&リンデマンの展示。自分たちのデザインをラインアップする新ブランド〈HAAVE〉をスタートさせた。