Good TOOLS For Me|愛用の電卓を教えてください。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

Good TOOLS For Me|愛用の電卓を教えてください。

毎回3人のゲストに愛用の日用品を教えてもらうコーナー。今回は電卓。スマホ時代だからこそ、デザイン性と操作性が大切です。

テキサスインスツルメンツの学童用電卓《TI-108》。

30年以上前にデザインされたレトロな雰囲気。表面のつぶつぶ、キーの丸みを帯びた四角い形も気に入っている。スライド式のケース付き。
会社勤めの頃に買った電卓をなくした。販売員だった私にとって電卓は必需品で常に制服のポケットに忍ばせていた。タブレットにも電卓機能はある。それでもお客様の信頼を得られるのはいつだって電卓だった。キーを叩くぱちぱちという音はお客様に、ちょっと待ってくださいねと言っているようだ。「=」キーはパソコンの「Enter」キーのように少し強く押すことが多い。お客様に予算内の提案ができたときは「どうだ!」と言わんばかりのタッチをしてしまう。そんな会社員時代を共にした電卓。使う機会は減っていたが、大切にとっておいたはずなのに。ショックを受けている私の元に新しい電卓が届いた。〈TEXAS INSTRUMENTS〉の《TI-108》。アメリカの半導体メーカーが学童向けに作ったもので、他のキーよりも「=」キーを大きくした初めての電卓だという。アメリカ国旗をイメージした配色もかわいい。そういえば、計算の締めにパチンと気持ちよく「=」キーを叩けるのは大きいキーのおかげだと気づくとなんだか昔からの相棒のように思えた。

菅 未里

かんみさと 文房具の魅力を紹介する〈STATIONERY RESTAURANT〉(公式サイト)を運営。文房具の紹介やコラムの執筆、商品開発などを手がける。テレビでも活躍。