古今東西 かしゆか商店【虎斑竹のバスケット】 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

古今東西 かしゆか商店【虎斑竹のバスケット】

『カーサ ブルータス』2021年11月号より

日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回訪ねたのは、虎模様の“虎斑竹”が育つ高知県須崎市。約130年続く工房で、美しい竹バスケットに出会った。

明治27年(1894)創業の竹専門店〈竹虎〉で。希少な虎斑竹のバスケットに「こんなに渋い風合いの竹もあるんですね」とかしゆか店主。丸みを帯びた角の部分には、あらかじめ加工したひしぎ竹が使われている。
壊れたら直す。手入れして長く使う。そういう付き合い方ができるものを選ぶことで、ものへの愛着も増すし自分自身も気持ちよく暮らせるんだな、と最近よく思います。

「職人がつくる竹製品は、手直しができるだけでなく、直すことでいっそう魅力が増すんですよ」

と話すのは、日本唯一の虎斑竹専門店〈竹虎〉の山岸義浩さん。虎斑竹というのはその名の通り、虎模様が付いた竹。生えている時は普通の竹と同じですが、ガスバーナーであぶって熱を加えると、竹の油分が表面に浮かび、虎模様が現れるのだとか。高知県須崎市安和のごくごく狭い範囲の山と谷でしか育たない竹なのです。
Purchase No. 42【虎斑竹のバスケット】虎模様の竹で編む土佐の里のバスケット。
「かつて土佐藩の領地だったこの辺りで、年貢として納められていたのが虎斑竹。明治期にウチの初代が竹の日用品をつくり始めた際、別の土地へも移植してみたものの、ここを離れた途端に虎模様が出なくなってしまったんです」

現在はその希少な竹を無農薬で育て、山から切り出し、製竹から加工まで一貫製作。工場に足を踏み入れるとさまざまな寸法に整えられた竹が積み上がっています。どこを向いても竹、竹、竹!
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