古今東西 かしゆか商店【遠州綿紬の小座布団】 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
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静岡県静岡市で3代続く〈綿匠 新貝ふとん店〉の工房。かしゆか店主が座っているのは、上質な遠州綿紬の縫い生地に自社工場で製綿した綿を詰めた、出来たての小座布団。「柔らかいのにしっかり安定感のある座り心地!」
家でくつろぐ際、ソファよりもフローリングに座って過ごすことが増えました。普段は床に毛布を敷いたり愛猫のクッションを借りたりするのですが、ふと見つけたのが、布団職人がつくる小座布団です。

静岡市で約90年続く〈綿匠 新貝ふとん店〉の新貝晃一郎さんは、布団づくりで黄綬褒章を受章した現代の名工。原料の綿をインドに出向いて仕入れ、製綿から仕上げまでたったひとり、誰にも真似できない技で布団をつくっています。今回は、そんな名匠の座布団を目当てに工房を訪ねました。
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Buying No.32【遠州綿紬の小座布団】綿を詰める手技で決まる、ふっくら美しい小座布団。
最初に見学したのは製綿工場。おじいさんの代から使っている製綿機で各国から仕入れた綿をほぐしながらブレンドし、柔らかいけれど反発力のある綿に整えます。「古い機械は綿に含まれる油分や異物を“取り除きすぎない”ので、綿本来の風合いと強さも持つ綿ができるんです」と新貝さん。次は、工場で薄いシート状にした綿を重ねて“座布団の中身”を成形。重ねた綿を少しだけ触らせてもらったら、ふわっふわで雲のよう。しっとりしているけれど間に空気がいっぱい入っているのでコシがあるんです。すでに気持ちいい!
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右/代々継がれてきた製綿機。数種類の綿を調合混綿し、柔らかさと反発力のある綿に整える。
「外からは見えない中身を美しくつくってこそ、いい座布団になる。内面が大切だと自分にも言い聞かせています」と話す言葉に、長年、同じものをつくり続けてきた職人さんの誠実さを感じました。

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