造形力が細部にみなぎる、アイヌの美しい手仕事。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

造形力が細部にみなぎる、アイヌの美しい手仕事。

アイヌ民族の工芸品を展示する『アイヌの美しき手仕事』展が、〈日本民藝館〉にて9月15日からスタート。

赤モスリン地切伏刺繍衣裳 丈127.5cm  日本民藝館蔵 ※本作品は〜10月18日限定公開。日本民藝館蔵
イラクサ地切伏刺繍衣裳(テタラペ) 丈116cm 樺太アイヌ 日本民藝館蔵
首飾り(タマサイ)部分 日本民藝館蔵
煙草入れ(オトㇹコㇹペ)高7.0×横12.0cm 静岡市立芹沢銈介美術館蔵
刀掛け帯(エムシアッ) 静岡市立芹沢銈介美術館蔵
椀(チェペニパポ) 7.3×31.4cm 樺太アイヌ 日本民藝館蔵
〈日本民藝館〉の創設者であり、アイヌ民族の工芸文化に早くから着目していた柳宗悦(1889-1961)。1941年に美術館では初となるアイヌ工芸展、『アイヌ工藝文化展』を同館で開催していた。その際、染色家・芹沢銈介(1895-1984)は同展のキュレーションを任され、自身もアイヌの手仕事を高く評価し蒐集した。

今回9月15日から開催する『アイヌの美しき手仕事』展では、〈日本民藝館〉が所蔵する柳のアイヌコレクションに加え、芹沢のアイヌコレクションも展示。併せて、「アイヌを最上の姿で示した展覧であった」と柳が評した1941年の展示を一部再現する。 展示作品は、オヒョウやイラクサなどの靭皮繊維で織られた衣裳や、本州から渡った古い木綿に切伏や刺繍を施した衣裳、そして幾何学文様が魅力的な刀掛け帯、アイヌ玉の首飾、儀礼の際に用いられる木製の「イクパスイ」など。アイヌの手仕事ならではの細部に宿る豊かな想像力、深い精神性、そして卓越した造形力を感じられる展示だ。柳がアイヌの工芸から受けた「真実なものへの強い感銘」を本展を通して共有する構成となっている。

『アイヌの美しき手仕事』展

〈日本民藝館〉
東京都目黒区駒場4-3-33。TEL 03 3467 4527。9月15日〜11月23日。10時〜17時。月曜休(祝日の場合翌平日休)、年末年始休。入場料1,100円

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