Neri&Huによる“都市の止まり木”〈BAUM〉のストアデザイン。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

Neri&Huによる“都市の止まり木”〈BAUM〉のストアデザイン。

2020年春にデビューした、「樹木との共生」をテーマに掲げるスキン&マインドケアブランド〈BAUM〉。そのフィロソフィーはストアにおいて、いかに表現されているのか? デザインスタジオ〈Neri & Hu(ネリ&フー)〉に聞きました。

・〈BAUMルクア大阪店〉

〈ルクア イーレ〉3階にある〈BAUM〉のストア。全4店舗の中でも最大面積となっており、オーク材で作られたカリモク社製の円形カウンターを設けている。
清涼な森に足を踏み入れたかのよう。そんな思いを起こさせるのが、スキン&マインドケアブランド〈BAUM〉のストアだ。この春にデビューした〈BAUM〉は、変化する環境に調和しながら何百年も生きる“樹木”の力に着目。エイジレスかつジェンダーニュートラルな、すこやかな肌作りを支える製品を展開している。

ブランドフィロソフィーを空間として表現したのは、上海を拠点に活躍するデザインスタジオ〈ネリ&フー〉。「樹木の恵みと出会う場所」をコンセプトに、今年6月にオープンした横浜店をはじめ、名古屋、丸の内とストアを展開。関西初となるストアとして、店舗面積としては最大となる〈BAUMルクア大阪店〉が8月に誕生した。ここでは名古屋店や、丸の内店と同様に、「パーチ(止まり木)」がデザインモチーフに。店内にオーク材で作られた大きな円形のカウンターを設置し、床材には天然の植物性原材料を中心に製造されるリノリウムを採用。木漏れ日のように柔らかい光を届けるライティング、森林浴を思わせるやさしい香り、ブランドをイメージした音など、様々な角度から〈BAUM〉の思いが体感できる場となった。

一方、横浜駅直結の〈NEWoMan YOKOHAMA〉内にある〈BAUM〉のストアは、木漏れ日が射し込む森の中に立つような、穏やかさが心地よい。店内にはオークの突き板を巻きつけた円柱が林立。よく見ると、いくつもの異なる色みが組み合わせられている。

・〈BAUM NEWoMan 横浜店〉

無数の柱で木立を思わせる店内。オーク材の突き板を使い、あえて色味を揃えないことで実際の森を思わせる空間とした。photo_Kozo Takayama
写真左の《ハイドロ エッセンスローション》(左)をはじめとしたレフィル製品は、プラスチック容器の一部に植物由来のPETを、ガラス容器にはリサイクルガラスを採用した。photo_Kozo Takayama
プロダクトは「スキン」「マインド」「ハンド&ボディ」に分類。こちらはオーデコロンやルームスプレー、キャンドルをラインナップする「マインド」。photo_Kozo Takayama
樹木が根を張る森の大地のメタファーとして、テラゾを使用した洗面台。photo_Kozo Takayama
店頭では、資源を還元するという思想に基づき、木製パーツ部分にも使われているオークの苗木が育てられている。将来は住友林業の協力のもと、植樹を予定。photo_Kozo Takayama
「ここは森であり、くつろぐ場。柱はまさに樹木のイメージから生まれたものです。森にそびえ立つ木々を象徴的に捉え、そのなかで自然に包まれる体験を与えたいと考えました。抽象化した木の幹で、森を散策するような気持ちでプロダクトと出会うのです」

と〈ネリ&フー〉は話す。中国をルーツに世界的に活躍する彼らは、建築や家具で木々を多用する。そこには国境をこえて響く普遍的な魅力が宿っている。二人にとって木とはどのようなものなのだろう。

「まさに地球の自然を象徴する存在です。私たちは長年にわたって、素材として、時を刻む存在として、サステナブルな生物として研究を続けています。樹木にインスパイアされた〈BAUM〉とは、図らずも思いを共にしていました」

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