第22回亀倉雄策賞を受賞した、菊地敦己のブックデザイン。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

第22回亀倉雄策賞を受賞した、菊地敦己のブックデザイン。

菊地敦己のブックデザイン『野蛮と洗練 加守田章二の陶芸』の第22回亀倉雄策賞受賞を記念して、〈クリエイションギャラリーG8〉で個展『菊地敦己 2020』が7月20日から開催されます。

第22回亀倉雄策賞受賞作となった、陶芸家の展覧会図録のブックデザイン『野蛮と洗練 加守田章二の陶芸』。B5変形版(155×170mm)、176ページ、ハードカバー、外函付。菊池寛実記念 智美術館蔵。
1997年に急逝したグラフィックデザイナー・亀倉雄策の生前の業績をたたえ1999年に設立された亀倉雄策賞。JAGDAが選考を行い、毎年、年鑑『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、最も優れた作品とその制作者に対して贈られる。その第22回に、菊地敦己のブックデザイン『野蛮と洗練 加守田章二の陶芸』が選ばれた。受賞を記念して、7月20日より〈クリエイションギャラリーG8〉で個展を開催する。

菊地は、大学在学中よりグラフィックデザインの仕事を始め、2000年ブルーマーク、2011年個人事務所を設立。〈青森県立美術館〉のVI・サイン計画、ミナ ペルホネン、サリー・スコットなどファッションブランドのアートディレクションをはじめ、書籍、雑誌、パッケージなど、数々の優れたデザインを手がけてきた。一方、活動初期の頃からオルタナティブスペースやブックレーベルの運営、飲食店のプロデュースなど、2000年以降の時流を牽引するような、多角的な活動を継続的に行っている。直近では2020年6月、東京・立川にオープンした絵本の美術館〈PLAY! MUSUEM〉のアートディレクションを手がけた。

今回の受賞作である短くも濃い作陶人生の変遷がおさめられた展覧会図録には、選考委員から「編集、撮影、印刷、造本のすべてにデザイナーの力が発揮された、一分の隙もない仕上がり。作品から読み取ったものを、本としてどう存在させるかが考えられている」「作品集というものは大仰になりがちだが、加守田章二という人物がそのまま伝わってくる」といった称賛の声が上がった。批評性を含んだ表現の中に実用性を両立させたデザインで、物事の本質をつかみ、的確な結果を導き出すと高く評価されている菊地。その作品を直接見られる機会にぜひ足を運んでみてはいかがだろう。

菊地敦己

1974年東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科中退。2000年ブルーマーク設立、2011年より個人事務所。主な仕事に、青森県立美術館(2006)のVI・サイン計画、ミナ ペルホネン(1995〜2004)、サリー・スコット(2002〜20)のアートディレクション、『旬がまるごと』(2007〜12)や『装苑』(2013)、『日経回廊』(2015〜16)などのエディトリアルデザイン、亀の子スポンジ(2015)のパッケージデザインほか。作品集に『PLAY』(誠文堂新光社)がある。

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