下北沢の線路跡にできた新しい“まち”のかたち。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

下北沢の線路跡にできた新しい“まち”のかたち。

『カーサ ブルータス』2020年6月号より

注目の複合施設〈BONUS TRACK〉が誕生。仕掛け人2人が目指すコミュニティの未来とは。

下北沢から世田谷代田にかけて伸びる小田急線の線路跡地を再開発した「下北線路街」。まさに東京版ハイラインといえるこのエリアの一角に、新しい“まち”が誕生した。その名も〈BONUS TRACK〉。12もの飲食店や本屋に、コワーキングスペースや居住空間が緩やかに繋がるコミュニティだ。共同代表である、内沼晋太郎と小野裕之の2人に話を聞いた。

Q 〈BONUS TRACK〉とはズバリ、どんなエリアですか?

小野(以下O) 職住遊が一体となった商店街のような場所ですね。各店舗の2階には居住スペースがあり長屋のような造りになっていて、それが緩やかに軒を連ねています。それにコワーキングスペースやシェアキッチンもあるので、まさに小さな “まち” ですね。
〈BONUS TRACK MEMBER’S〉
シェアキッチンやシェアラウンジを使用できる会員サービス。コース別で借りられ、メンバーと料理をしたり、デスクワークをしたりと、自由に利用できる。インターネットも完備。9,000円〜/月。
内沼(以下U) 様々なバックグラウンドを持つ人が働いたり訪れたりすることで、多様な関係性が生まれていけばと考えています。イベントなども企画していて、出店したりしなくても、色んな関わり方ができるようにしたいですね。

O あと、若い人がチャレンジできる場所にもしたいですね。それを想定して、賃料もこのあたりにしては安めに設定しています。
本屋B&B
下北沢の〈本屋B&B〉が移転リニューアル。トークショーなど多彩なイベントも開催。早朝には英会話教室も。12時〜23時。英会話は6時25分〜9時30分(火・水・金)。無休。
Q 〈B&B〉も移転オープンしますが、リニューアルに際して新しくなった点は?

U 以前は地下1階にありましたが、今回は2階にあるので、天井が高く風も通り抜け、気持ちの良い空間になっています。今までやってきた以上に、本の品揃えやイベントも充実させていく予定です。
〈お粥とお酒 ANDON〉
代表の小野が経営するおむすびスタンド〈ANDON〉の2号店。定番のおむすびに加え、朝は本格的なお粥、夜はおでんや日本酒も味わえる。さらに米粉を使ったスイーツも。8時〜20時。月曜休。
〈発酵デパートメント〉
発酵という文化の発信やデザインを企画する〈発酵デザインラボ〉の実店舗。日本各地の発酵食品を販売するほか、それらを現代の味にアレンジした食事も提供する。11時〜22時。水曜休。
Q たくさんのお店がありますが、その中で特にオススメするポイントやお店は?

O 個人的には、〈恋する豚研究所 コロッケカフェ〉です。障がいを持つ方々が働きやすい職場を作っている会社の2号店で、福祉にこれまで馴染みがなかった方々にもぜひ来てほしい。

U 通勤や通学の人たちが朝食をテイクアウトできる場にもなるし、昼はランチ、夜はお酒も飲めて、時間帯によって色んな楽しみがあるのが魅力ですね。これからどんな“まち”になっていくのか、僕ら自身もワクワクしています。
〈Why__?〉
代官山のジューススタンド〈Why Juice?〉の姉妹店。新鮮な野菜や果物を使ったコールドプレスジュース、スムージーはもちろん、野菜の栄養たっぷりの食事も用意。8時〜21時。無休。

内沼晋太郎

ブックコーディネーター、クリエイティブディレクター。〈本屋B&B〉や出版社〈NUMA BOOKS〉を経営。著書に『これからの本屋読本』など。

小野裕之

ビジネスプロデューサー。ウェブマガジン〈greenz.jp〉の運営を経て、現在は同社のビジネスアドバイザー。社会福祉や地域産業の発展に取り組む。

AIがあなたにおすすめ

※過去の記事も表示されます