祝! 片山正通が、FRAME AWARD受賞。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

祝! 片山正通が、FRAME AWARD受賞。

『カーサ ブルータス』2020年6月号より

雑誌『FRAME』によるデザイン賞が発表。片山正通が、栄えある生涯功労賞を受賞しました!

授賞式の様子。
オランダのデザイン誌『FRAME』による、世界の優れたインテリアデザインを讃える〈FRAME AWARD〉。今年度、長年先駆者として業界に貢献した人物に贈られるLifetime Achievement Award(生涯功労賞)を、ワンダーウォールの片山正通が受賞した。

「片山の空間は常に新鮮な驚きがあり、リテールの刺激的な体験を作り続けています。重要なのは、ただ奇抜さを狙うのではなく、ブランドの魅力を最大限に活かす形で新しさを演出している点です」

そう語るのは、『FRAME』編集長のロバート・ティーマン。片山をキャリアの初期から知る彼は、初めてそのデザイン空間を見た時のことを、今も覚えているという。

「20年以上前、彼のデザインしたNOWHEREなどA BATHING APE関連のショップに初めて足を踏み入れた時は、圧倒されました。保守的なヨーロッパのデザインとは違う、独創的でアイデアに溢れたそのような空間には、これまで出会ったことがなかったからです」

ワンダーウォールの事務所を訪れると、片山はトロフィーを片手に受賞の心境を語ってくれた。

「生涯功労賞ということで、長いこと仕事を続けてきたんだなあ、と感慨深いです。尊敬するフィリップ・スタルクも過去に受賞しているので、そんな名誉な賞をいただけたのが何より嬉しいです」

片山自身、『FRAME』には強い思い入れがあるという。

「初期の頃からずっと注目してくれて、過去にはワンダーウォールの本も出してくれています。お互い同じくらいのキャリアの長さなので、同時代を共に過ごしてきたまさに仲間のような存在ですね」

名誉ある賞を受賞した今、片山はどんな未来を見ているのだろう。

「生涯功労賞というと何だかベテランの域に達した印象ですが、逆に僕はこの受賞を機に、もっと新しいことに挑戦していきたいと思っていて。特に病院や学校のデザインなど、これまで踏み込んでこなかった分野に興味があります。また、今世界はコロナの影響で混乱が生じていますが、誤解を恐れずに言うと、この状況から新たなイノベーションが生まれるとも感じていて。これからの時代に向けた、新しいデザインやシステムを作っていきたいですね」

・ロバートが特に印象に残っている、片山による空間。

〈FOOT SOLDIER〉。ベルトコンベアーを用いた展示は、今なお新鮮だ。photo_Kozo Takayama
〈UNIQLO NEW YORK FIFTH AVENUE〉。広々とした空間構成やデジタルサイネージなどは、今やユニクロのシンボルに。photo_Nacása & Partners Inc.
〈INTERSECT BY LEXUS - NYC〉。photo_Nacása & Partners Inc.
FRAME AWARD
オランダのデザイン誌『FRAME』が主催する、世界の優れたインテリアデザインに与えられる賞。36もの部門からなる。生涯功労賞は、これまでフィリップ・スタルクやセヴィル・ピーチが受賞。

かたやままさみち
インテリアデザイナー。株式会社ワンダーウォール代表。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授。世界各国で多数のプロジェクトを手がける。著書に『片山正通教授の「仕事」の「ルール」のつくり方』など。photo_Satoshi Nagare

AIがあなたにおすすめ

※過去の記事も表示されます