DESIGN
心のゆとりをうながす、深澤直人の新作チェア。
April 21, 2020 | Design | casabrutus.com | text_Hisashi Ikai editor_Keiko Kusano
深澤直人が手がけるラウンジチェア《メグロ》は、機能性や座り心地だけでなく、暮らしとの接点を考えながら設計した美しい椅子だ。
ゆったりと家で過ごす様子をイメージしたとき、多くの人はソファに腰掛けている自分の姿を想像するのではないだろうか。ふわりとしたクッションが体全体を受け止めるソファの快適性はたしかに格別なもの。でも、すぐに背中を丸めてしまったり、横に寝そべってしまったりと姿勢を崩しがちで、大型サイズのため簡単には移動できないという難点もある。
「リビングにソファを置くのをやめて、ラウンジチェアで生活するのもありだと思います」と語るのは、プロダクト・デザイナーの深澤直人。クッション材の塊であるソファは、空間を占めるボリュームが大きいため、それひとつがインテリアを左右してしまう。一方、ラウンジチェアならば、より暮らしのシーンに馴染ませながら、自由で優雅なくつろぎの時を過ごすことができるのではと考えた。
「リビングにソファを置くのをやめて、ラウンジチェアで生活するのもありだと思います」と語るのは、プロダクト・デザイナーの深澤直人。クッション材の塊であるソファは、空間を占めるボリュームが大きいため、それひとつがインテリアを左右してしまう。一方、ラウンジチェアならば、より暮らしのシーンに馴染ませながら、自由で優雅なくつろぎの時を過ごすことができるのではと考えた。
こうしたアイデアのもと、深澤は広島の家具メーカー〈マルニ木工〉とライフスタイルショップ〈アクタス〉とタッグを組み、このラウンジチェア《メグロ》を発表した。有機的な膨らみを持つアームや脚、幅広の背もたれなど、シンプルななかにゆとりを感じさせるデザインを追求しながら。オットマンなしでも安定した姿勢で座り続けることができるようにと、検証を重ねながら座面の位置、重心ともに低めに設計している。
個々のくつろぎのあり方に順応しながら、上質な豊かさを感じさせてくれる《メグロ》。リビングはもちろん窓辺や書斎、ベッドサイドなど、思い思いの場所に移動して、自分なりのリラックスタイムを楽しみたい。
個々のくつろぎのあり方に順応しながら、上質な豊かさを感じさせてくれる《メグロ》。リビングはもちろん窓辺や書斎、ベッドサイドなど、思い思いの場所に移動して、自分なりのリラックスタイムを楽しみたい。
ラウンジチェア《メグロ》
W737×D707×H765 SH383mm。オーク材 280,000円~、ウォールナット材 320,000円~。アクタス新宿店・青山店・京都店・六甲店など一部の直営店より先行販売を行い、順次、全国のアクタス店舗にて販売予定。 ※現在、直営店は臨時休業中だが、メールでの問い合わせ、一部家具などのオンライン、電話(TEL 03 5269 3206/受付時間10時〜18時)での注文は可能。営業再開に関しては、公式サイトにてご確認を。