柳宗理の600作品が、民藝の聖地・島根に集結! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

柳宗理の600作品が、民藝の聖地・島根に集結!

2020年1月、〈島根県立美術館〉にて企画展『柳宗理デザイン 美との対話』が開催される。柳宗理の生い立ちから仕事の全貌に加え、〈日本民藝館〉の館長も務めた柳宗理の収集品や、山陰と民藝の深い関わりについても紹介する総合的な展覧会だ。

柳宗理の代表作《バタフライスツール》の初期型。天童木工(1956年)柳宗理デザイン研究会蔵。
陶芸家・河井寬次郎の窯でつくった《黒土瓶》。京都五条坂窯(1958年)柳宗理デザイン研究会蔵。
柳宗理の代表作《バタフライスツール》の初期型。天童木工(1956年)柳宗理デザイン研究会蔵。
陶芸家・河井寬次郎の窯でつくった《黒土瓶》。京都五条坂窯(1958年)柳宗理デザイン研究会蔵。
戦後の日本を代表するプロダクトデザイナー、柳宗理。本展では、家具、食器、キッチンツール、グラフィックデザインなど600点以上もの柳宗理作品はもちろん、代表作《バタフライスツール》のバリエーションや、東京オリンピックの聖火トーチ、実現には至らなかった建築物の模型など貴重な展示も行われる。

開催地は〈島根県立美術館〉。父の柳宗悦をはじめ、河井寛次郎、濱田庄司といった民藝運動の担い手たちは皆、かつて島根県出雲の窯元〈出西窯〉を訪れ指導していた。柳宗理も、1958年に島根県の河井寬次郎の窯で《黒土瓶》を作り、民藝運動をすすめた吉田璋也との関わりから鳥取でも陶器を制作し、2000年代には鳥取の〈中井窯〉と島根の〈出西窯〉で自身ディレクションの陶器シリーズを製造している。山陰地方と民藝は深い関わりがあるのだ。
石膏ロクロで作業をする柳宗理。 ©YANAGI DESIGN OFFICE
他にも、柳宗理が館長を務めていた〈日本民藝館〉に収蔵されている、彼が世界を旅して集めた民藝品と旅の写真を「柳宗理の見た世界」として展示も行われる。小さな生活用品から大型公共構造物、インスピレーションを得た旅の写真まで……。柳宗理の造形的感覚とデザイン美を感じに島根に訪れてみたい。

1月24日には、柳新一や藤田光一によるギャラリートーク、25日からは柳宗理について語る記念講演会、2月23日にはワークショップ「回る模様のモビール作り」、3月22日にはキッチン関連用品を題材にしたデザイン演習「手から生まれるデザイン」も無料で行われる(ワークショップは要事前申込)。

『柳宗理デザイン 美との対話』

1月24日~3月23日。〈島根県立美術館〉企画展示室 島根県松江市袖師町1-5。1〜2月は10時~18時30分、3月は10時~日没後30分。火曜休(2月11日は開館、翌12日休館)。当日券一般1,000円。ミュージアムショップでは限定商品やカトラリーの販売も予定されている。