クリスティーナ・キムがNYに展示スペースを! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

クリスティーナ・キムがNYに展示スペースを!

『カーサ ブルータス』2019年9月号より

あのクリスティーナがNYにエキシビション・スペースをオープン! 新プロジェクトを存分に体験できる空間です。

中央の布にはモーテン植物園の地図が。布のかすかなそよぎに至るまで、クリスティーナの美意識が行き渡る。
〈ドーサ〉のデザイナー、クリスティーナがついに始動させた、「フライングフィッシュ・プロジェクト」。限定数シリーズの制作やインスタレーションなどを大小さまざまなスケールで展開する、よりアート性の高い取り組みだ。プロジェクト開始にあたってNYに開いたのが、このエキシビション・スペース。時の営みを感じさせる建物の内側で、布をいわば「建築素材」として創り上げた空間に、クリスティーナ独自の世界観が伸びやかに広がる。
草花の標本 一方の壁には一面、押し花をカラーコピーしたビジュアルがズラリ並べてある。かと思えば、別の壁紙には淡く精妙なニュアンスの色合いが…? 実はこれ、コピーの「裏面」なのだとか。
ゼロウェイスト・カクティボール 繊細で愛らしいサボテン・ボール(上)。端布で作られているため、2つとして同じものはない。作り手の顔やプロセスの資料も確認できる。購入可能で小25ドル、中35ドル。この他アミュレットも販売。
刺繍のアートピース ジョシュア・ツリーがインスピレーションの一つと言うクリスティーナ。植物を美しい刺繍に写し取ったアートピースは、各7〜20点ほどのリミテッドエディション。ぜひ間近で見てほしい。購入可。
サボテンのアプリケ サボテンのスケッチが、端布をはぎ合わせたアプリケになるまでの過程を紹介。ちなみにクリスティーナは何かピースを作る際、2点制作して必ず職人たちに1点を渡す。継承の系譜への信念がここに。
9月末まで開催中の「フライングフィッシュ・プロジェクト」第1弾は、パームスプリングスにあるモーテン植物園の草花を元にした『砂漠の植生』展。植物のスケッチから起こしたアプリケや刺繍ワークは、インド・コルカタの伝統職人たちとクリスティーナによって、こつこつ生み出されたもの。本来廃棄される余り布、つまり「ハギレ」が、時間と手間をかけて新たな息を吹き込まれ、鮮やかな美術品へと昇華する。
クリスティーナ・キム 〈dosa〉を主宰するデザイナー、LA在住。彼女の服は「着るアートピース」とも称され、ファッション、アート界を中心に熱烈なファンを持つ。2016年、クーパー・ヒューイット博物館で『Scraps』展を発表。公式サイト

エキシビション・スペース 

〈dosa〉のショップ(107 Thompson St., New York)から徒歩10分弱。スペース来訪は完全予約制。メール(asaka@dosainc.com)または電話(1)212 431 1733で申し込みのこと。日本語可。

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