CULTURE
永井博作品で、青山で一足お先にエンドレスサマーを!
June 9, 2017 | Culture | casabrutus.com | text_Katsumi Watanabe editor_Yuka Uchida
イラストレーター永井博の原画展『T・R・O・P・I・C・A・L − L・A・N・D・S・C・A・P・E』が、複合文化施設〈スパイラル〉の〈Restaurant Bar CAY〉で好評開催中。7月には代官山 蔦屋書店でも展示を開催します!
大瀧詠一『A LONG VACATION』をはじめ、日本の夏に欠かせない名盤のジャケットイラスト/デザインを手掛けてきた永井博。大好評のうちに幕を閉じた昨年に続き、〈CAY〉にて原画展『Penguin’s Vacation Restaurant』の第2弾が開催中。今年はズバリ『T・R・O・P・I・C・A・L − L・A・N・D・S・C・A・P・E』と銘打ち、ビーチサイドやプールサイドを中心に常夏ムード漂う作品の原画が約30点。さらに、70年代から永井氏が制作を手掛けたポスターやグッズなども、展示されている。
スパイラル正面左側の階段を下るところから、永井氏が制作してきたレコードジャケットがディスプレイされており、店内に入る前からトロピカルな気分。しかし、数々の名盤を手掛けているにも関わらず、飾られているのは知らないレコードばかり。それも、そのハズ。実は、階段からエントランスにディスプレイされているレコードジャケットは、すべて本展開催にあたり、国内外で活躍するイラストレーターやデザイナーたちが、永井作品に愛とオマージュを捧げて制作した、架空のレコードジャケット。永井氏自身がレコードコレクターであることを知っているのか、中にはわざわざ70年代のタワーレコード(L.A.店)の値札などを模倣しているものもアリ。階段を下る途中から冷えたビールが飲みたくなるという、最高の導線がひかれている。
レストランフロアに飾られた原画は、70年代〜80年代にかけて描かれた莫大な数の中から、『T・R・O・P・I・C・A・L − L・A・N・D・S・C・A・P・E』というテーマの元に選ばれた約30点。中には縦115cm×横75cmという、昨年の展示にはなかった大きなプールサイドのものも。さらに、恐らく広告用に描かれたイラストから、ビーチサイドでニッコリ白い歯を見せて微笑むマッチョマンのものまで。フロアの両サイドに展示されているため、混雑時には少々見づらくなってしまうけど、フロアは青い空と海、プールの鮮やかな青に染められている。
展示されている原画は、すべて販売されているため、何度もチェックしにやってくるリピーターのお客さんも多いそう。原画には手が出なくても、展示作品の中から一部の作品を、10色印刷で細かいカラーリングを再現したジークレープリントを用意。こちらは15,000円からと手頃なだけに、帰りに思わず買ってしまったという人も多い。
〈CAY〉での展示は6月26日まで。その後、7月1日から17日まで、代官山 蔦屋書店でも展覧会を予定。長らく絶版だった伝説の作品集『Time goes by …』も、代官山 蔦屋書店と復刊ドットコムの企画で復刊される。永井博のエンドレスサマーは、始まったばかりの様子です。
〈CAY〉での展示は6月26日まで。その後、7月1日から17日まで、代官山 蔦屋書店でも展覧会を予定。長らく絶版だった伝説の作品集『Time goes by …』も、代官山 蔦屋書店と復刊ドットコムの企画で復刊される。永井博のエンドレスサマーは、始まったばかりの様子です。
永井博『T・R・O・P・I・C・A・L − L・A・N・D・S・C・A・P・E』
〈Restaurant Bar CAY〉
『Penguin’s Vacation Book Store』
永井博作品集 「Time goes by…」復刊記念原画展
〈代官山 蔦屋書店〉