ウディ・アレンの新作でNYを味わい直す旅に出る。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ウディ・アレンの新作でNYを味わい直す旅に出る。

『カーサ ブルータス』2020年7・8月合併号より

映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』には夢見心地のニューヨークが封じ込められています。

ウディ・アレンのご帰還だ! パリ、ロンドンとしばらくヨーロッパづいていた監督が、古巣に戻った最新作、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』。若き名優ティモシー・シャラメ演じる主人公が、恋や人生に悩むこのラブコメは、マンハッタンの名所を案内する旅映画にもなっている。
1. The Metropolitan Museum of Art/メトロポリタン美術館 主人公が親戚にうっかり出くわしてしまう場所は、1階のデンドゥール神殿。1965年にエジプトから米国に寄贈された、古代の石造建築。メトの中でも特に人気のセクションだ。1000 Fifth Ave., NY
2. Bemelmans Bar/ベーメルマンス・バー 長年セレブや王室に「NYのわが家」と愛されてきた伝説のホテル・カーライルにあるバー。ウディ・アレンが毎週クラリネットを演奏するカフェ・カーライルも同ホテル内に。35 East 76th St. NY
3. Central Park/セントラルパーク パーク内外があちこち登場するが、ハイライトシーンの背景はデラコルテクロック。65丁目から入ってすぐ左。劇中で時計台が奏でる音楽は、今回特別に作曲・録音したもの。65 St. & 5th Ave., NY
4. The Pierre Hotel/ザ・ピエール 創業1930年。上流階級のシンボルであり、NYにおけるヨーロピアンエレガンスを体現する老舗ホテル。市のランドマーク認定を受けた歴史的建造物でもある。2 East 61st St. NY
5. The Bowery Hotel/バワリーホテル 2007年の開業と共に、悪名高いスラム街を洗練エリアへと激変させた。名ホテリエ、ショーン・マクファーソンの代表的なホテル。劇中ではウースターホテルの名で登場する。335 Bowery, NY
インタビューでアレンは「やはりアメリカの古い歌だとか、カーライル・ホテルのバーといったものがこよなく好きなんだ」と語ってくれた。なるほど、主人公が立ち寄り、ピアノを弾くのはまさしくそのカーライルのバー。

ガールフレンドとロマンチックな週末を過ごそうと予約したホテル・ピエール、その目の前にはセントラルパーク。ぐっと南下し、ソーホーやロウワーイーストへ。

ガールフレンドが学生新聞の取材で映画監督に会うのは〈ウースターホテル〉……? あ! カーサでもお馴染み、バワリーホテルだ! 撮影用に作ったロビーの豪華絢爛ぶりと、ヴィンテージ・シックな実物とのギャップにNY通はニヤリ。

ちなみに撮影は2017年。コロナウイルスのパンデミックで傷つく前のNYがそっくり現れる。文化が薫る街の情景を、一つ一つ味わってみたい。

ウディ・アレン

1935年ニューヨーク市生まれ。1965年の『何かいいことないか子猫チャン』から次回作の『Rifkinʼs Festival』(2020年公開予定)まで、手がけた監督作品は全52本。

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