『きょうの猫村さん』猫村さん役・松重豊インタビュー! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

『きょうの猫村さん』猫村さん役・松重豊インタビュー!

『カーサ ブルータス』2020年5月号より

猫村さんのミニドラマで、個性派俳優が豪華共演! 誰もが実写化は不可能と思っていた『きょうの猫村さん』。集結したキャストは全員、猫村さんのファンでした。

主役の猫村ねこを演じるのは、なんと身長188cmの松重豊。村田家政婦紹介所の昭和な佇まいにも、なごめます。
原作を忠実に(!?)再現した衣装は見もの。
猫村さんのエプロンはもちろんたて結び。
本誌連載「カーサの猫村さん」でもおなじみの、ほしよりこ作『きょうの猫村さん』。累計が340万部超えの大ヒット作だが、猫の家政婦が主人公とあって、実写化は難しいと思われていた。

「ほしよりこさんの描く世界観が好きで、安易に実写化など考えてほしくないと思うひとりでした」

と、まさかのドラマ化にあたって猫村ねこを演じることになった主演の松重豊は言う。しかも『孤独のグルメ』の井之頭五郎役でもおなじみの松重は身長188cm。ネコを演じるのはもちろん初めてとあって、その意外性だけでもインパクトは大きい。

村田の奥さんを演じるのは、熱烈な猫村さんファンの石田ひかり。

「もちろん猫村さんを演りたかったけれど、松重さんにはかないません!」とコメントを寄せた。では猫村さんが通う犬神家の夫妻は? 尾仁子を演じるのは!? 全配役は以下でご確認あれ!
猫村ねこ(松重 豊)
ぼっちゃん(濱田 岳)
村田の奥さん(石田ひかり)
山田さん(市川実日子)
犬神金之助(松尾スズキ)
犬神冴子(小雪)
犬神尾仁子(池田エライザ)
犬神たかし(水間ロン)
強(染谷将太)
怖がりの奥さん(安藤サクラ)
魚屋さん(荒川良々)
子猫のころに離ればなれとなったぼっちゃんに再会するため、村田家政婦に住み込み、犬神家に通う毎日。毎回2分30秒のミニドラマではどう描かれるのだろうか? 「原作のことは忘れて、キャストが豪華なドラマを楽しみましょう。音楽も楽しみです」と、コメントを発表したほしよりこ本人が、誰よりもドラマを楽しみにしているようだ。

●「僕の猫村さん、いかがですか?」〜松重豊さんに聞きました。猫を演じる面白さとは?



Q 豪華なキャストのみなさんが、それぞれ猫村さんファンですね。

それはもう、猫村さんをバイブルのように読んでいる石田ひかりさんのような方もいますから。考えれば考えるほど、どう演ればいいのか分からなくなるので、衣装合わせで「尻尾はこんな感じです」っていうことをやりながら、「まあこういうことなんだな」と。役作りということを今までもやったことがないので、僕らの仕事っていうのは容れ物というふうに思っていて。悪人が入ったり、刑事が入ったりして、たまたま猫村さんという猫の家政婦さんが入ってきたと思って折り合いをつければいいのかな、と思いました。

Q 演じていて猫村さんになりきれた瞬間はありましたか?

ないですね。なりきるってことは、そもそも求めてない(笑)。本当に、折り合いをつけられるかどうかということなんで。「猫村なんですけど、いかがですか?」ということなんですよ。

Q すると演技する上で苦労はありませんでしたか?

苦労もないですね。たとえばフラストレーションが溜まって爪を研ぐということは、今までの役にはなかったことなので、そういうことで感情を表すことは僕としては新鮮で楽しい。なおかつ自分の中にも、そこでストレスを解消できる部分が見えたりするんですよ! それがまあ、容れ物たるゆえんで、自分とシンクロするところが出てきたりもして楽しかったです。

Q 最後に原作者・ほしよりこさんへのメッセージをお願いします。

この作品を、勇気を持って突き放してくださったことに、非常に感謝しております。「こんなおっさんか!」と思うことも絶対あるだろうし。正直、別物になってるとは思いますが、ほしさんのもっている精神的なものがドラマの中にも反映されていると思いますので、そこをちょっと、温かく増幅して見ていただければ、幸いでございます。

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