〈カーライルホテル〉はいかにNYの伝説となったのか。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

〈カーライルホテル〉はいかにNYの伝説となったのか。

『カーサ ブルータス』2019年9月号より

あの名門ホテルのドキュメンタリーが公開!インテリア的視点から、その人気の秘密を紐解く。

ハリウッドの黄金時代を思わせる豪奢さに、NY的テイストを加えたデザイン。内外問わず、ソフトでホッとさせる照明づかいもカーライルの特徴だ。
カーライルホテルがアッパーイーストに開業したのは1930年。以来、名だたるセレブリティや英国王室のメンバーなど、世界のトップをして「NYのわが家」と言わしめる、最高級の居心地とホスピタリティを誇るホテルとして君臨し続けている。
毎週ウディ・アレンがクラリネットを演奏する〈カフェ・カーライル〉。ハンガリー人イラストレーター、マルセル・ヴェルテスによる壁画はまさに文化遺産。
マリリン・モンローをケネディ大統領がこっそり呼ぶための秘密の抜け道があった……という噂もまことしやかに言い伝えられる。この伝説のホテルをデザインしたのはオーストリア出身のシルヴァン・ビエン。かのジョージア・オキーフが絵の題材としたビバリー・ホテルも手がけた建築家だ。
館内にはアートもふんだんに。キングエンパイアと呼ばれる最上級のスイートルームにはメトロポリタン美術館がセレクトしたプライベートミュージアムまでも。
アールデコを主体とする内装は、当時「インテリアデザインのファーストレディ」と呼ばれたドロシー・ドレイパー。上流階級出身の、アメリカで初めてインテリアデザイン会社を興した人物である。18〜19世紀の英米アンティークをあしらった内装をしつらえたのは、ホワイトハウスや大統領別荘などで活躍したマーク・ハンプトン。長い年月にわたり、数々のデザイナーによって上流らしさ、そしてどこか自由な解放感が隅々まで醸し出されてきた。世界のセレブを虜にした魅力のひとつが、そこにある。
アールデコを主体に、様々な時代のスタイルが交じり合う。
スイートルームは世界のセレブがNYに長期滞在する際の仮住まいとして用いられてきた。
アールデコを主体に、様々な時代のスタイルが交じり合う。
スイートルームは世界のセレブがNYに長期滞在する際の仮住まいとして用いられてきた。
俳優、映画監督:ジョージ・クルーニー 妻アマルも大のお気に入りさ!
名物コンシェルジュ:ドワイト・オーズリー ようこそ カーライルへ☆
モデル:ナオミ・キャンベル 泊まり心地も最高なの♡
俳優、映画監督:ジョージ・クルーニー 妻アマルも大のお気に入りさ!
名物コンシェルジュ:ドワイト・オーズリー ようこそ カーライルへ☆
モデル:ナオミ・キャンベル 泊まり心地も最高なの♡
映画『カーライル ニューヨークが恋したホテル』予告編

カーライル ニューヨークが恋したホテル 

伝説のホテルを4年間にわたり記録してきたドキュメンタリー映画。ジョージ・クルーニー、ナオミ・キャンベルら出演、監督マシュー・ミーレー。Bunkamuraル・シネマほか全国で上映中。