VEHICLE
Chill CARS|直線的でシャープなデザインが斬新だったワンボックスワゴン。
『カーサ ブルータス』2023年4月号より
April 7, 2023 | Vehicle, Design | Chill CARS | photo_Futoshi Osako text_Izuru Endo illustration_Daijiro Ohara
販売されるメイン車種がセダンでなくなった近年では、SUVと並んでミニバンが販売台数ランキングの上位をキープしている。そのミニバンの役目を担っていたのが、ワンボックスの乗用ワゴンだ。
〈日産〉は、中堅クラスの商用バン《バネット》に、乗用ワゴンを設定しており、高い人気を博した。中でも、車体を一回り大きくした上位車種《バネットラルゴ》は、さらに高級志向を強めていた。
撮影車は、1985年に《バネット》が2代目にフルモデルチェンジしたことを受けて誕生した2代目《バネットラルゴ》。2代目《バネット》は、「カプセル・フォルム」と称されたスムーズな外観にシャープな意匠を取り入れ、一気にモダンな印象に変身。《バネットラルゴ》では、車体幅の広さを強調する薄くワイドな4灯ヘッドライト、スクエアな形状のリアホイールアーチを採用し、ノーマルの《バネット》との違いを明確にするとともに、精悍さも手に入れていた。エッジの立った車体各部の処理や、直線基調のグラフィックがもたらす未来感ある雰囲気は、登場から35年以上経った現在でも革新的だ。
背が低めのクルマばかりだった当時、ワンボックスワゴンは現代のミニバンほどに一般的ではなく、「誰かが持っていたら嬉しい」という憧れの存在だった。セダンでは得られない豊富なシートアレンジと、広大で開放的な車内を持つ《バネットラルゴ》からも、その特別感や、時代性が伝わってくる。
撮影車は、1985年に《バネット》が2代目にフルモデルチェンジしたことを受けて誕生した2代目《バネットラルゴ》。2代目《バネット》は、「カプセル・フォルム」と称されたスムーズな外観にシャープな意匠を取り入れ、一気にモダンな印象に変身。《バネットラルゴ》では、車体幅の広さを強調する薄くワイドな4灯ヘッドライト、スクエアな形状のリアホイールアーチを採用し、ノーマルの《バネット》との違いを明確にするとともに、精悍さも手に入れていた。エッジの立った車体各部の処理や、直線基調のグラフィックがもたらす未来感ある雰囲気は、登場から35年以上経った現在でも革新的だ。
背が低めのクルマばかりだった当時、ワンボックスワゴンは現代のミニバンほどに一般的ではなく、「誰かが持っていたら嬉しい」という憧れの存在だった。セダンでは得られない豊富なシートアレンジと、広大で開放的な車内を持つ《バネットラルゴ》からも、その特別感や、時代性が伝わってくる。
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