VEHICLE
Chill CARS|現代に通ずる先進性を持つ、スタイリッシュなワゴン。
『カーサ ブルータス』2023年2月号より
February 2, 2023 | Vehicle, Design | Chill CARS | photo_Futoshi Osako text_Izuru Endo illustration_Daijiro Ohara
1990年代、ステーションワゴンは大きな人気を得ていたが、そのブームの前にも、国産車にはいくつかワゴンが存在した。そのひとつが、《日産・サニー》のワゴンモデル《カリフォルニア》だ。
当時、ステーションワゴンは商用バンの延長という印象があり、市場での好感度が低かった。その中で79年に4代目《サニー》のバリエーションとして追加された《カリフォルニア》は、西海岸を連想させるその名の通り、若々しい小さなアメリカ車のようなイメージで登場。レジャーやスポーツを楽しむためのクルマとして、高い評判を得た。
81年、《サニー》はフルモデルチェンジを行って5代目(B11型)となっても《カリフォルニア》は引き続き設定された。先代ほどアメリカナイズされていなかったが、拡大されたラゲッジスペースにより、さらに積載性を増していた。一方で、先代譲りの強めに傾斜したテールゲートと、セダンより低い全高によって、スタイリッシュなフォルムも獲得。後部はセダンより120mmも伸ばされていたものの、重々しさや商用バンのような雰囲気は払拭していた。
背が高いクルマばかりの現代では、1365mmしかない《カリフォルニア》の全高は、驚くほど低く感じられる。SUVにもクーペルックの流麗さが求められる今、実用性とスタイリッシュさを両立したステーションワゴン《カリフォルニア》の先進性には、改めて驚かされるばかりだ。
81年、《サニー》はフルモデルチェンジを行って5代目(B11型)となっても《カリフォルニア》は引き続き設定された。先代ほどアメリカナイズされていなかったが、拡大されたラゲッジスペースにより、さらに積載性を増していた。一方で、先代譲りの強めに傾斜したテールゲートと、セダンより低い全高によって、スタイリッシュなフォルムも獲得。後部はセダンより120mmも伸ばされていたものの、重々しさや商用バンのような雰囲気は払拭していた。
背が高いクルマばかりの現代では、1365mmしかない《カリフォルニア》の全高は、驚くほど低く感じられる。SUVにもクーペルックの流麗さが求められる今、実用性とスタイリッシュさを両立したステーションワゴン《カリフォルニア》の先進性には、改めて驚かされるばかりだ。
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