VEHICLE
Chill CARS|《ランクル》史上最も長く販売された、世界中で走り続けるクルマ。
『カーサ ブルータス』2022年10月号より
September 10, 2022 | Vehicle, Design | Chill CARS | photo_Futoshi Osako text_Izuru Endo illustration_Daijiro Ohara
〈トヨタ〉のSUVラインナップで頂点に位置する《ランドクルーザー》には、3つの系統が存在する。
まずは、警察予備隊(現・陸上自衛隊)向けに開発されたBJ型を祖とする初代「20系」と、後継の「40系」「70系」の「ヘビーデューティー系」。次が、居住性を高めた「ステーションワゴン系」で、こちらは「55系」「60系」「80系」「100系」「200系」「300系」へと発展していく。最後は、第3の系統である「ライトデューティー系」。ここには、「70系」から派生し、快適志向を強めた《プラド》が当てはまる。
どのモデルも高い人気を誇るが、中でも1984年に登場した「70系」は、2004年まで20年間も販売されたロングセラーモデルだ。
「70系」はBJ型以来のヘビーユースに対応できるタフさ、乗用車並みの快適性、林道や悪路でも躊躇なく入っていける適度な車体の大きさを有する。近年の四輪駆動車では珍しくない内容だが、実は《ランドクルーザー》では、この条件を満たすモデルが案外少ない。
「70系」が、息の長いクルマになった理由はそこにある。世界市場では現在もなお「70系」の販売が続いており、日本でも2014年に1年間限定で復活販売され、即完売した。「70系」の存在が、他に類を見ないことの証左と言える。
取材した個体は、《ジープ》を想起させるショートボディ仕様。80年代生まれ特有のスクエアな造形も、現在のSUVでは得にくい、個性的なポイントだ。
どのモデルも高い人気を誇るが、中でも1984年に登場した「70系」は、2004年まで20年間も販売されたロングセラーモデルだ。
「70系」はBJ型以来のヘビーユースに対応できるタフさ、乗用車並みの快適性、林道や悪路でも躊躇なく入っていける適度な車体の大きさを有する。近年の四輪駆動車では珍しくない内容だが、実は《ランドクルーザー》では、この条件を満たすモデルが案外少ない。
「70系」が、息の長いクルマになった理由はそこにある。世界市場では現在もなお「70系」の販売が続いており、日本でも2014年に1年間限定で復活販売され、即完売した。「70系」の存在が、他に類を見ないことの証左と言える。
取材した個体は、《ジープ》を想起させるショートボディ仕様。80年代生まれ特有のスクエアな造形も、現在のSUVでは得にくい、個性的なポイントだ。
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