FOOD
小寺慶子のレストラン予報|西麻布〈ENEKO Tokyo〉
『カーサ ブルータス』2017年11月号より
October 25, 2017 | Food | RESTAURANT FORECAST | text_Keiko Kodera
バスクが生んだ豊かな食体験に心が活性化するでしょう。
レストランの語源が「良好な状態にする」という意味のフランス語に由来するように、豊かな食体験には、健やかな身体へ導き、心を活性化させるという効能がある。
スペインのバスク地方で2013年以降、ミシュランの3ツ星を保持し続けている〈アスルメンディ〉もそうした食体験ができるレストランのひとつで、シェフのエネコ・アチャ・アスルメンディ氏が東京出店を果たしたというのは、朗報というよりほかにない。
瀟洒な住宅街で目を引くモダンなファサードを抜けた瞬間から始まる非日常の時間。ゲストはまず、1階エントランスで食前酒を飲みながら、籐のバスケットに並んだフィンガーフードをつまみ、2階のダイニングへと移動する。トリュフ風味の卵に2種のテクスチャーを楽しむ雲丹、エリンギをパスタに見立てたバスク風のキノコ、コンソメやムースとともに味わう鳩の胸肉、美しいデザートまで、流麗なコースに〈アスルメンディ〉の世界観が踏襲されている。
エネコ氏の郷土や食材への愛、それらを育んだ自然への敬意を共有し、豊かな食体験を満喫したい。
スペインのバスク地方で2013年以降、ミシュランの3ツ星を保持し続けている〈アスルメンディ〉もそうした食体験ができるレストランのひとつで、シェフのエネコ・アチャ・アスルメンディ氏が東京出店を果たしたというのは、朗報というよりほかにない。
瀟洒な住宅街で目を引くモダンなファサードを抜けた瞬間から始まる非日常の時間。ゲストはまず、1階エントランスで食前酒を飲みながら、籐のバスケットに並んだフィンガーフードをつまみ、2階のダイニングへと移動する。トリュフ風味の卵に2種のテクスチャーを楽しむ雲丹、エリンギをパスタに見立てたバスク風のキノコ、コンソメやムースとともに味わう鳩の胸肉、美しいデザートまで、流麗なコースに〈アスルメンディ〉の世界観が踏襲されている。
エネコ氏の郷土や食材への愛、それらを育んだ自然への敬意を共有し、豊かな食体験を満喫したい。
〈ENEKO Tokyo〉
東京都港区西麻布3-16-28 TEL 03 3475 4122。12時〜14時LO、18時〜20時LO。土曜、日曜、祝日の営業は要問合せ。レストラン予報士 小寺慶子
こでらけいこ ファッション誌、レストラン誌などの編集を経て、フリーのライターに。好きな食べ物は'にも2にも肉料理。塊肉を見ると反射的にアドレナリンが放出!