FOOD
小寺慶子のレストラン予報|白金高輪〈白金 芯〉
『カーサ ブルータス』2024年8月号より
July 25, 2024 | Food | RESTAURANT FORECAST | photo_Kenya Abe text_Keiko Kodera
大人の胃袋と心を満たす絶妙な塩梅に安らぐでしょう。
“ちょうどいい” という言葉は、適切であることを示すほかに、きちんとしているという意味がある。過剰ではなく、物足りなくもない、ほどよい店を東京で見つけるのは思ったよりも簡単ではないが、白金の四の橋交差点近くにオープンした〈白金 芯〉を訪れれば、その加減のよさに心がたちまちほぐれるはずだ。
香川県の高松に生まれ、京都の大学で学んだのちに仕出し料理専門店〈菱岩〉へ。上京後は、広尾の人気酒場〈創和堂〉でも腕を振るった前田亮さんが営む新店では、季節の食材を盛り込んだ6品を11,000円のお任せで提供する。料理は月替わりで、限られた品数のなかでも起承転結をつけた旬味で構成。稚鮎の唐揚げはごま豆腐と合わせ、醤油だけで焼き上げる鰻はカリカリ梅と一緒に飯蒸し仕立てにするなど、さりげないセンスが光る。お任せを食べ終え、余裕があれば単品の追加も可能で、ほくほくと優しい風味のおからや小豆島そうめんを使った締めなども。自分軸で楽しむことのできる “ちょうどよさ” が、想像以上に心地いい。
香川県の高松に生まれ、京都の大学で学んだのちに仕出し料理専門店〈菱岩〉へ。上京後は、広尾の人気酒場〈創和堂〉でも腕を振るった前田亮さんが営む新店では、季節の食材を盛り込んだ6品を11,000円のお任せで提供する。料理は月替わりで、限られた品数のなかでも起承転結をつけた旬味で構成。稚鮎の唐揚げはごま豆腐と合わせ、醤油だけで焼き上げる鰻はカリカリ梅と一緒に飯蒸し仕立てにするなど、さりげないセンスが光る。お任せを食べ終え、余裕があれば単品の追加も可能で、ほくほくと優しい風味のおからや小豆島そうめんを使った締めなども。自分軸で楽しむことのできる “ちょうどよさ” が、想像以上に心地いい。
[予算]20,000円前後
基本的にはお任せでオーダー後、単品を追加で注文するスタイル。ワインはボトル9,000円から。
[予約]予約が確実
席が空いていれば当日の来店も可能だが、営業中は電話に出られないため、事前の予約が安心。
[ドレスコード]カジュアルでOK
日常の延長にある居心地のよい店ゆえ、ひとりでも気兼ねなく。追加注文はお腹の具合と相談を。
基本的にはお任せでオーダー後、単品を追加で注文するスタイル。ワインはボトル9,000円から。
[予約]予約が確実
席が空いていれば当日の来店も可能だが、営業中は電話に出られないため、事前の予約が安心。
[ドレスコード]カジュアルでOK
日常の延長にある居心地のよい店ゆえ、ひとりでも気兼ねなく。追加注文はお腹の具合と相談を。
小寺慶子
こでらけいこ 肉を糧に生きる肉食系ライター。趣味は肉旅(ミートリップ)、酒場で食べ物回文を考えること。「梨か。オラももらお。貸しな!」(横取りはダメ。絶対)