FOOD
小寺慶子のレストラン予報|とり 難波〈麻布十番〉
『カーサ ブルータス』2024年4月号より
March 8, 2024 | Food | RESTAURANT FORECAST | photo_Yoichiro Kikuchi text_Keiko Kodera
焼鳥激戦区で人気をひトリ占めするでしょう。
職人の世界はアマくない。鮨も天ぷらも鰻もそして焼鳥も、技を身につけるためには、それ相応の時間と経験が必要だ。
老舗の大衆店から予約困難な高級店まで、さまざまな焼鳥店が集う麻布十番に昨年末オープンした〈とり 難波〉。大将をつとめる井口勝広さんは、焼鳥の世界に入って30年というベテラン。原宿の焼鳥店で腕を磨いたのちに立ち上げた、中目黒の〈いぐち本店〉は “東京焼鳥のニュースタンダード” として人気を集めた。
新天地では「行き着くところはやはり王道」という、かねてから自身の胸にあった思いを発揮。8,800円のコースには串物が9種前後登場するが、串打ちや火入れには素材に甘んじない技術の高さが見て取れる。皮と胸肉の一体感を楽しませる抱き身や、つなぎを使わず鶏肉のふくよかな甘みを引き出すつくねなど、熱した石皿の上に供される串を頬張れば、口いっぱいに広がる旨みにうっトリ。ひとくちTKGや追加で選べるオムライスにも創意が光る。よりどりみどりの焼鳥激戦区で、存在感を放つこと間違いなしだ。
老舗の大衆店から予約困難な高級店まで、さまざまな焼鳥店が集う麻布十番に昨年末オープンした〈とり 難波〉。大将をつとめる井口勝広さんは、焼鳥の世界に入って30年というベテラン。原宿の焼鳥店で腕を磨いたのちに立ち上げた、中目黒の〈いぐち本店〉は “東京焼鳥のニュースタンダード” として人気を集めた。
新天地では「行き着くところはやはり王道」という、かねてから自身の胸にあった思いを発揮。8,800円のコースには串物が9種前後登場するが、串打ちや火入れには素材に甘んじない技術の高さが見て取れる。皮と胸肉の一体感を楽しませる抱き身や、つなぎを使わず鶏肉のふくよかな甘みを引き出すつくねなど、熱した石皿の上に供される串を頬張れば、口いっぱいに広がる旨みにうっトリ。ひとくちTKGや追加で選べるオムライスにも創意が光る。よりどりみどりの焼鳥激戦区で、存在感を放つこと間違いなしだ。
[予算]1人10,000円~
一品料理を盛り込んだコースは8,800円のみ。串や締めの料理の追加もお腹具合に合わせて。
[予約]なるべく早めに
ベテラン職人のチャレンジを心待ちにしていた長年のファンも。早めに予約をして間違いなし。
[ドレスコード]カジュアル
シンプルながら洗練された空間。煙の匂いもつかないので安心してお気に入りのワードローブで。
一品料理を盛り込んだコースは8,800円のみ。串や締めの料理の追加もお腹具合に合わせて。
[予約]なるべく早めに
ベテラン職人のチャレンジを心待ちにしていた長年のファンも。早めに予約をして間違いなし。
[ドレスコード]カジュアル
シンプルながら洗練された空間。煙の匂いもつかないので安心してお気に入りのワードローブで。
小寺慶子
こでらけいこ 肉を糧に生きる肉食系ライター。趣味は肉旅(ミートリップ)と、酒場で食べ物回文を考えること。「つか、出前までカツ?」(最後に愛は勝つ!)