FOOD
新春のおもたせに。太宰府天満宮×鹿児島睦×鈴懸の干菓子。
January 1, 2017 | Food, Design | casabrutus.com | text_Mariko Uramoto
2017年1月下旬から太宰府天満宮で公式土産《梅とうぐいす》の販売がスタートする。デザインを手がけたのは陶芸家・アーティストの鹿児島睦、製造は福岡の老舗和菓子屋〈鈴懸〉。現在、東京・青山の〈ドワネル〉にて先行発売中だ。
学問の神様、菅原道真公を祀る太宰府天満宮は、御神木の飛梅をはじめ、約6,000本もの梅が咲き誇る梅の名所だ。鹿児島はその梅をモチーフに、4種類の梅の花と愛らしいうぐいすを描いた。それを立体的な干菓子に再現したのは博多で90年以上つづく名店〈鈴懸〉。細かなディテールを忠実に形にするため、何度も木型の修正を重ね、職人の手によって一つずつ丁寧に作り上げた。
完成した干菓子はさらさらとした細かい粒子の和三盆糖を使ったやわらかな口どけ。頬張った瞬間に上品な甘さが広がる。5つある干菓子のうち2つは「シナモン」と「よもぎ」を練り込んだ個性的な味わいで、日本茶のお茶うけとしてはもちろん、コーヒーや紅茶とも相性がいい。シャンパーニュやワインのアミューズとしても楽しめる。目にも麗しい干菓子は、新春の晴れやかな気持ちをさらに膨らませてくれそうだ。