FOOD
小寺慶子のレストラン予報|恵比寿〈ta.bacco〉
『カーサ ブルータス』2022年6月号より
May 11, 2022 | Food | RESTAURANT FORECAST | photo_Yoichiro Kikuchi text_Keiko Kodera
“上級路線”のおまかせが今の気分に合うでしょう。
瞬間をとらえ、タイミングを見極めることが料理の美味しさを左右するように、ヒットする店には時代の空気感をいち早く取り入れる“瞬発力”がある。
学芸大学の〈リ・カーリカ〉や〈カンティーナ カーリカ・リ〉などの人気店を手がけ“食いしん坊の胃袋請負人”として知られる堤亮輔シェフの最新店が4月にオープン。
カウンター席とバンコ(立ち飲みカウンター)を備えた〈ta.bacco〉は、看板もメニューもない大人のための食空間だ。“入口”のハードルを少し上げたのは、食への価値観が多様化する今の空気感をとらえ、気ままにワインと食事を楽しんでほしいという思いから。
料理は30種以上のバリエーションがあり、軽くつまみたい、パスタを多めに食べたいなど、リクエスト次第でいかようにもというスタンスだ。イタリア各地の郷土料理にオリジナリティを加えながらポーションや味わいは軽やかに、ワインに合うように。普段使いのカジュアル感と自由に食を謳歌できる贅沢さがゆるやかにミックスされた心地よさに満たされる。
学芸大学の〈リ・カーリカ〉や〈カンティーナ カーリカ・リ〉などの人気店を手がけ“食いしん坊の胃袋請負人”として知られる堤亮輔シェフの最新店が4月にオープン。
カウンター席とバンコ(立ち飲みカウンター)を備えた〈ta.bacco〉は、看板もメニューもない大人のための食空間だ。“入口”のハードルを少し上げたのは、食への価値観が多様化する今の空気感をとらえ、気ままにワインと食事を楽しんでほしいという思いから。
料理は30種以上のバリエーションがあり、軽くつまみたい、パスタを多めに食べたいなど、リクエスト次第でいかようにもというスタンスだ。イタリア各地の郷土料理にオリジナリティを加えながらポーションや味わいは軽やかに、ワインに合うように。普段使いのカジュアル感と自由に食を謳歌できる贅沢さがゆるやかにミックスされた心地よさに満たされる。
[予算]8,000円~
アンティパストとパスタ、肉料理など12品で1人6,000円前後が目安。グラスワインは800円~。
[予約]カウンター席は早めに
立ち飲みができるバンコは予約を受けていないため、軽くつまみながらワインを1杯という使い方も。
[ドレスコード]カジュアル
ややディープなロケーションながら、店内は開放的な雰囲気。大人のスマートカジュアルで。
小寺慶子
こでらけいこ 肉を糧に生きる肉食系ライターとして雑誌やWebに執筆。趣味はひとり焼肉と食べ物回文を考えること。「うどんすきに鱚? ん、どう?」(異色の組み合わせ)