FOOD
確かな技と独創性で北陸の海の幸を味わう、金沢の寿司店〈河原町 一〉。
March 20, 2022 | Food, Travel | casabrutus.com | photo_Masanori_Kaneshita text_Mariko Uramoto
日本海に面し、とれたての海の幸が味わえる金沢に来たら、外せないのが寿司だろう。確かな技術と独創性、朗らかな接客で、訪れる誰をも虜にする寿司店が金沢の中心地にある。今、注目を集める〈河原町 一(はじめ)〉でぜひ北陸の海の幸を満喫してほしい。
金沢の繁華街、片町交差点のすぐ近く。〈河原町 一〉は人通りの多い賑やかな通り沿いにありながら、街の喧騒から離れ、凛とした空気が流れている。店に入ると白くなめらかなロングカウンターが目に飛び込み、思わず緊張するが、店主の濱本慎二さんが朗らかな笑顔で迎えてくれる。
濱本さんは、石川の寿司を代表する名店〈太平(たへい)寿し〉で修業を積み、2017年に店を開いた。能登産をはじめ、富山や福井など日本海の新鮮な魚をメインに仕入れ、丁寧な仕込みで旬の味を提供する。
〈太平寿し〉発祥の名物「のどぐろの蒸し寿司」は特に人気が高いメニュー。湯気が立ち上がる蒸した寿司はふっくらとしたのどぐろの旨み、まろやかな酸が効いたシャリが楽しめる。また、「鯖の棒寿司」も見逃せない。観音開きにした鯖でシャリを包んで、断面がハート形になっているのが特徴で、絶妙な塩加減で脂ののった鯖をしっかり堪能できる。
〈河原町 一〉ではおつまみが一通り出てから、握りが出てくるというスタイルではない。スタートは、旬の握り。そして、合間におつまみと寿司を交互に出したり、同じネタで刺身と握り、両方を同時に出したり。そのスタイルも〈太平寿し〉に倣っている。
「太平寿しで学んだことは多く、先代が大事にしていたことをきちんと忘れずにいたいと思っています」 と濱本さん。
そのほか、温かい白子の蒸し寿司にはピンクペッパーを添えたり、ガスエビの握りにはシャリに卵を混ぜ込むなど、濱本さんのオリジナリティもしっかりと発揮されている。
濱本さんは、石川の寿司を代表する名店〈太平(たへい)寿し〉で修業を積み、2017年に店を開いた。能登産をはじめ、富山や福井など日本海の新鮮な魚をメインに仕入れ、丁寧な仕込みで旬の味を提供する。
〈太平寿し〉発祥の名物「のどぐろの蒸し寿司」は特に人気が高いメニュー。湯気が立ち上がる蒸した寿司はふっくらとしたのどぐろの旨み、まろやかな酸が効いたシャリが楽しめる。また、「鯖の棒寿司」も見逃せない。観音開きにした鯖でシャリを包んで、断面がハート形になっているのが特徴で、絶妙な塩加減で脂ののった鯖をしっかり堪能できる。
〈河原町 一〉ではおつまみが一通り出てから、握りが出てくるというスタイルではない。スタートは、旬の握り。そして、合間におつまみと寿司を交互に出したり、同じネタで刺身と握り、両方を同時に出したり。そのスタイルも〈太平寿し〉に倣っている。
「太平寿しで学んだことは多く、先代が大事にしていたことをきちんと忘れずにいたいと思っています」 と濱本さん。
そのほか、温かい白子の蒸し寿司にはピンクペッパーを添えたり、ガスエビの握りにはシャリに卵を混ぜ込むなど、濱本さんのオリジナリティもしっかりと発揮されている。
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