FOOD
京のおやつと箸休め | うつろひ。
May 13, 2014 | Food | A Wall Newspaper | photo: Kunihiro Fukumori text: Shoko Nishimura
伝統に甘んじず、常に進化を続ける菓子の老舗 〈鍵善良房〉。察素直で新しい日常の 和菓子拶をテーマにする新作をご紹介。
祇園名物《くずきり》で知られる〈鍵善良房〉だが、実は扱う和菓子は幅広く、生菓子や干菓子、贈答用やお土産用の菓子とさまざま。一昨年には、祇園南側の路地裏の古い建物を改装し、カフェとギフトショップの複合施設〈ZEN〉をスタート。今までの鍵善とは少し違った趣で、新しい試みに挑戦しており、ショップでは斬新な菓子のディスプレーがされ、干菓子を中心にここだけで取り扱う菓子も販売している。
その名は《うつろひ》。落雁製で、月ごとに色やデザインが変わり、4月は山を彩る淡い色の桜と新緑の柳がテーマ。春がすみや春の日のぬくもり、都をどりといった京ならではの風物詩も感じさせ、見ているだけで心が華やぐ。
カギゼン ギフトショップ
西村晶子
関西在住ライター。京都を中心に日本の料理、食文化を取材。四季折々の美味や美しいものをイチ早くキャッチ。