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〈オム プリッセ イッセイ ミヤケ〉がロナン・ブルレックとともに到達した、躍動する美しさ。
『カーサ ブルータス』2024年8月号より
July 9, 2024 | Fashion, Art, Design | PR | text_Takahiro Tsuchida
〈オム プリッセ イッセイ ミヤケ〉の、初となる外部デザイナーとのセッションが2024/25年AWコレクションで実現した。その相手はロナン・ブルレック。クリエイションの融合が、新次元の表現を生み出した。
●創造的セッションと、20年以上の関係性から。
衣服と一体になって躍動し、色彩を放つグラフィック。まるで抽象画のようにも生命体のようにも見えるモチーフは、デザイナーのロナン・ブルレックによって描かれたものだ。彼とのクリエイティブセッションを通して完成した〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE(オム プリッセ イッセイ ミヤケ)〉の2024/25年秋冬コレクション「Immersed in the Wilds of Creativity ―没入。野性溢れる創造力―」は2024年1月にパリで発表され、多方面で大きな反響を得ている。
「私の思考や創作の方法は〈イッセイ ミヤケ〉とよく似ています。よりおもしろいものを作るためにどう組み立てるか、どう計画するか。その中心には “リサーチ” という概念があります」とロナン。
衣服と一体になって躍動し、色彩を放つグラフィック。まるで抽象画のようにも生命体のようにも見えるモチーフは、デザイナーのロナン・ブルレックによって描かれたものだ。彼とのクリエイティブセッションを通して完成した〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE(オム プリッセ イッセイ ミヤケ)〉の2024/25年秋冬コレクション「Immersed in the Wilds of Creativity ―没入。野性溢れる創造力―」は2024年1月にパリで発表され、多方面で大きな反響を得ている。
「私の思考や創作の方法は〈イッセイ ミヤケ〉とよく似ています。よりおもしろいものを作るためにどう組み立てるか、どう計画するか。その中心には “リサーチ” という概念があります」とロナン。
弟のエルワンとともにデザインシーンを代表してきた彼は、2000年のパリの〈A-POC〉の店舗設計をはじめ〈イッセイ ミヤケ〉と長く関わってきた。今回のプロジェクトが実現したのも、その確かな関係性がベースにある。セッションが始まったのは一昨年のことだった。まず〈オム プリッセ イッセイ ミヤケ〉が、ロナンのドローイングから選んだ約30点の作品を元にサンプルを製作。さらにロナンの発想も取り込んでデザインを発展させた。試作を重視する点は両者に共通しており、例えばロナンからはこんな提案があった。
「私に礼儀正しくしすぎないで。思い切ってドローイングの中に飛び込むんだ。部分的に使っても拡大しても切り取ってもいいから、服や身体の一部にしてほしい」
「私に礼儀正しくしすぎないで。思い切ってドローイングの中に飛び込むんだ。部分的に使っても拡大しても切り取ってもいいから、服や身体の一部にしてほしい」
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