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〈ロロ・ピアーナ〉の妥協なき伝統と技術が紡いだ歴史を〈HOSOO〉細尾真孝が体験。
『カーサ ブルータス』2024年7月号より
June 7, 2024 | Fashion, Design | PR | photo_Tomaso Lisca text_Sanae Sato production_Wakapedia
カシミヤやウールなど、世界最高品質の製品を提供する〈ロロ・ピアーナ〉。北イタリアで受け継がれてきた、テキスタイルを生産する工場の技術と職人技を、京都の西陣織〈HOSOO〉の12代目である細尾真孝さんが見学しました。
イタリア、ミラノから車で北へ約1時間半、スイス国境に近いピエモンテ州、アルプス山脈の麓で〈ロロ・ピアーナ〉の歴史は始まった。代々毛織物の商いをしていたロロ・ピアーナのファミリーだが、ピエトロ・ロロ・ピアーナが1924年に現在の〈ロロ・ピアーナ〉を設立してから今年で100周年。澄んだ水がゆったりと流れるセージア川沿いの一帯で、今も連綿とものづくりが行われている。世界最高といわれるカシミヤをはじめ、ウール、希少なビキューナ。イタリアを代表するラグジュアリーメゾンの生産現場を、西陣織〈HOSOO〉の12代目、細尾真孝さんが訪ねた。
ともに創業の地で代々原材料から最高級の織物を作るファミリービジネス。〈ロロ・ピアーナ〉は6代目のセルジオ&ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナの兄弟が、80年代に既製服まで手がけることでラグジュアリーブランドとしての地位も確立した。2006年にはインテリア部門を設立、布張りの家具やラグなども加わった。一方〈HOSOO〉は、これまで300年以上にわたり帯や着物といった伝統的な⻄陣織を扱ってきたが、真孝さんが家業を引き継いでから、海外に向けた展開をスタート。インテリアファブリックとして、建築家やデザイナーから高い評価を得ている。どちらも伝統を受け継ぎながら、素材からファッション、インテリアへとその分野を拡張し、進化を続けるライフスタイルブランドだ。
「〈ロロ・ピアーナ〉はイタリアを代表するテキスタイルブランドとして当然憧れもありましたし、カシミヤをはじめ原材料からものづくりをされているという点に非常に興味がありました。実際にこの目でその現場を見られることがとても楽しみです」と細尾さん。
「〈ロロ・ピアーナ〉はイタリアを代表するテキスタイルブランドとして当然憧れもありましたし、カシミヤをはじめ原材料からものづくりをされているという点に非常に興味がありました。実際にこの目でその現場を見られることがとても楽しみです」と細尾さん。
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