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エディ・スリマンの感性に触れる〈セリーヌ 御堂筋〉がオープン。
『カーサ ブルータス』2024年7月号より
June 7, 2024 | Fashion, Art, Culture, Design | PR | photo_Masaki Ogawa text_Akane Maekawa
大阪・心斎橋の目抜き通りに〈セリーヌ〉の新旗艦店が誕生。エディ・スリマンがキュレーションした店内の現代アートとともに、総面積440㎡、4階建ての広大なフロアを紹介します。
●アートやユニークな家具が趣を添えるシャープな空間。
2024年5月25日、エディ・スリマンによる建築デザインコンセプトを掲げたフラッグシップストアを大阪にオープンした〈セリーヌ〉。場所は、心斎橋の御堂筋沿い。ここは近年、大阪市が車から人中心へと空間再編を目指し開発を進めるエリア。その中心部を南北に貫くメインストリートに、〈セリーヌ 御堂筋〉が新たに誕生した。
2019年以降、エディは、装飾を排し素材そのものにフォーカスした「ブルータリズム」の建築様式を、現代のデザイン言語へと置き換えコンセプトストアを展開してきた。
御堂筋店の外壁にあしらわれたのは、深みのある黒に白の脈理が浮き上がるグランド・アンティークマーブル。建物の4階までを覆う大理石の壁面は、メタリックグリッドで仕切られたガラス壁とのコントラストで、賑わいのある通りに視覚的なインパクトをもたらす。店内のインテリアには、天然石ほか、鏡面仕上げのクロムメタルやゴールドブラス、オーク材などを使用。硬質的な素材と自然のあたたかみを持つ素材とを対峙させ空間を構成する。
異素材を組み合わせ、ストイックなまでに直線的なラインで構成される内装は、昨年リニューアルした表参道店と共通するが、御堂筋店は全フロアが通りに面したスケルトン構造のため、より開放感に満ちた空間を創出している。
2019年以降、エディは、装飾を排し素材そのものにフォーカスした「ブルータリズム」の建築様式を、現代のデザイン言語へと置き換えコンセプトストアを展開してきた。
御堂筋店の外壁にあしらわれたのは、深みのある黒に白の脈理が浮き上がるグランド・アンティークマーブル。建物の4階までを覆う大理石の壁面は、メタリックグリッドで仕切られたガラス壁とのコントラストで、賑わいのある通りに視覚的なインパクトをもたらす。店内のインテリアには、天然石ほか、鏡面仕上げのクロムメタルやゴールドブラス、オーク材などを使用。硬質的な素材と自然のあたたかみを持つ素材とを対峙させ空間を構成する。
異素材を組み合わせ、ストイックなまでに直線的なラインで構成される内装は、昨年リニューアルした表参道店と共通するが、御堂筋店は全フロアが通りに面したスケルトン構造のため、より開放感に満ちた空間を創出している。
エディは、ニューヨークのマディソン店を皮切りに、世界の主要ブティックで「セリーヌ アートプロジェクト」を展開しているが、ここ御堂筋店にも彼がキュレーションする新たなアートが登場した。
レザーグッズを中心に、オートパフューマリーやジュエリーコレクションが並ぶ1階フロアには、2つの作品が象徴的に展示されている。エントランスを入って右手奥のトラバーチンの壁面には、デンマーク人アーティスト、アスガー・ダイバッド・ラーセンの作品。空間に奥行きをもたらすペインティングのように見える作品は、近くに寄ると染色された布で構成されていることに気づかされ、遠目で見た印象とのギャップに驚かされる。
1階のエレベーター前には、アメリカの先住民にルーツを持つライアン・プレシアドのトーテムポールの彫刻を常設。この空間から4階までを繋ぐ階段スペースには、さらに自然や木にまつわる3つの作品が展示されている。階段を上がるごとに出逢うのは、韓国の第一世代の女性彫刻家として知られるキム・ユンシンの彫刻、「もの派」を代表するアーティスト、菅木志雄の木枝と角材を集積した作品、グアテマラを拠点に活動するヴィヴィアン・スーターのペインティング。4階のプライベートサロンには、アナベス・マークスのキャンバス作品がミラーウォールを飾り、巨匠から若手アーティストまでと、幅広い視点で現代アートがセレクトされている。
レザーグッズを中心に、オートパフューマリーやジュエリーコレクションが並ぶ1階フロアには、2つの作品が象徴的に展示されている。エントランスを入って右手奥のトラバーチンの壁面には、デンマーク人アーティスト、アスガー・ダイバッド・ラーセンの作品。空間に奥行きをもたらすペインティングのように見える作品は、近くに寄ると染色された布で構成されていることに気づかされ、遠目で見た印象とのギャップに驚かされる。
1階のエレベーター前には、アメリカの先住民にルーツを持つライアン・プレシアドのトーテムポールの彫刻を常設。この空間から4階までを繋ぐ階段スペースには、さらに自然や木にまつわる3つの作品が展示されている。階段を上がるごとに出逢うのは、韓国の第一世代の女性彫刻家として知られるキム・ユンシンの彫刻、「もの派」を代表するアーティスト、菅木志雄の木枝と角材を集積した作品、グアテマラを拠点に活動するヴィヴィアン・スーターのペインティング。4階のプライベートサロンには、アナベス・マークスのキャンバス作品がミラーウォールを飾り、巨匠から若手アーティストまでと、幅広い視点で現代アートがセレクトされている。
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